地方在住のエンジニアのメリットとは何なのでしょうか?

地方在住のエンジニアと都市圏のエンジニアとの収入の格差や未経験で地方在住のエンジニアになる方法なども詳しく解説していきます。

地方在住のエンジニアと都市圏のエンジニアが直面する問題とはどのようなことなのでしょうか?

エンジニアが直面する問題に対する対処法などの解説です。

それでは地方エンジニアのメリットからはじめます。


地方エンジニア5つメリット

システムエンジニア


都心で働くエンジニアと地方で働くエンジニアの違いは何なのでしょうか?

地方でエンジニアとして働くことのメリットを5つにまとめておきます。


【メリット1】都市圏生活のストレスからの解放される

都市圏において通勤する場合は乗客同士がぎゅうぎゅう詰めのまま目的の駅まで揺られることになります。

車内では立っているのもやっとなくらい人で溢れかえり疲れていても座ることはできません。

この状況が通勤時と帰宅時に毎日2回も繰り返される事にストレスを感じている人は多いはずです。

満員電車に毎日揺られなければいけないストレスから解放されることは大きなメリットとなります。


【メリット2】生活費・固定費の節約

地方では都市圏と比べ毎月払わなければいけない家賃が安く済むだけでなく物件を厳選すれば広い住居を確保することができます。

都市圏では通勤時間を考え会社に近い物件を選ぶ場合がありますがそれと引き換えに部屋は狭く高い家賃を毎月払わなければいけません。

また外食するにも食材を購入するにも健康を考えた場合都市圏での生活は割高になってしまいます。

都市圏での衣食住を考えた場合衣服は安いものを選べたとしても毎日忙しく働いた後に食事を自炊し節約する気力はない方も多くいるはずです。

住環境に関しては通勤時間を取るか会社から遠くても条件のいい物件を取るかの選択を迫られ両方の要望を満たすことは難しいでしょう。

地方で生活すれば食費と住宅費は都市圏とは比べものにならない程節約できることになります。


【メリット3】ITスキルが重宝される

握手するitプログラマー


地方でエンジニアとして働く場合ITスキルを身に着けていれば重宝されるでしょう。

ITインフラが整っていない地域でればITスキルを持つエンジニアができることは多くその能力を活かせるチャンスも増えます。


【メリット4】自然に接する機会が多い

地方に住んでいれば自然に接する機会が多くなるのは嬉しいメリットとなります。

自然の中での子育て・アウトドアなどの趣味の満喫・ペットを気兼ねなく飼いたいなどは都市圏に住んでいては気軽に叶えることはできません。

しかし地方に住んでいればそれらは容易に叶えられ楽しく生活することができます。


【メリット5】残業が少ない

地方ではエンジニア案件が少ないという現実がありますがこれは仕事量が少なくて済むということなので自然と残業することも減ります。

都市圏で働くエンジニアは過酷な労働状況で働く場合がまだまだ多く仕事量からのストレスから開放されたい方にはメリットとなるでしょう。


地方エンジニア4つのデメリット

指を指しているビジネスマン


地方でエンジニアとして働くメリットとデメリットは対の関係にある場合が多いです。

ここでは地方でエンジニアとして働く際のデメリットを4つにまとめておきます。


【デメリット1】案件の数が少ない

地方ではIT企業が少なくエンジニアの案件数は都市圏とは比べものにならないほど少なくなります。

それでも親類や友人のエンジニアが既に住んでいるなどその地域に知人がいると心強いです。


【デメリット2】収入が減ってしまう

地方では生活する上での固定費はおさえられますが案件の単価は都市圏と同等というわけにはいかない場合が多いです。

案件数が少なくその中から選択することになりますので収入が減ってしまうのは仕方のないことかもしれません。


【デメリット3】勉強会やセミナーに参加しにくくなる

AGILEコンセプト


都市圏でのエンジニアの中では頻繁に勉強会やセミナーが開催され最新の情報に触れたり人脈の形成に役立っています。

地方に住みながら今まで通り都市圏の勉強会やセミナーに通うことは交通費や時間のことを考えても現実的ではありません。

地方で勉強会やセミナーが開催されていることは少なくスキルアップをする機会も減ってしまうのが現実です。


【デメリット4】車が必要になる

都市圏であれば電車などの交通機関を利用すればどこへでも行くことができます。

地方においては電車やバスなどの交通機関を利用しても行動範囲は限られてしまうでしょう。

地方での生活では食材や生活用品の買い出しや通勤など車が必要な場面が多くなります。

車を維持するには燃料費・メンテナンス費・自動車税などのコストが掛かりますが必ず車が必要になるでしょう。


地方在住と都市圏でエンジニアの収入はどう変わる?

給料ランキング


地方在住と都市圏在住エンジニアの収入の格差はどの程度なのでしょうか?


地域名 平均年収
北海道・東北 502万円
関東 608万円
北信越 517万円
東海 586万円
関西 588万円
中国・四国 541万円
九州 502万円

出典元:https://next.rikunabi.com/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=001167

上記のデータでエンジニアの平均年収を見ると最高平均年収は関東の「608万円」最低の平均年収は北海道・東北と九州の「502万円」

関東と北海道・東北・九州との格差は平均年収で「106万円」となっておりパーセンテージでいうと17%減となります。


都市圏のエンジニア案件2つの特徴

デザインのプロジェクトを行う男性


都市圏でのエンジニア案件の特徴を2つにまとめておきます。


【特徴1】Web系の案件は東京に集中している

東京においても特に渋谷界隈には多数のWeb系企業が集まっています。

日本全体を見渡してもWeb系の企業は東京に集中してしまっているのが現状です。

そのためエンジニア案件の数も東京に集中してしまい圧倒的な案件数となっています。


【特徴2】プログラミング言語はJavaの需要が高い

エンジニア案件では複数のプログラミング言語の知識が必要となってきますが最も多く使われているのはJavaとなります。

Javaに続き多く使われるのがPHP.・Ruby・Pythonです。

PHPやRubyが頻繁に採用されていることからWeb系の需要が多くなっていることがわかります。


地方のエンジニア案件2つ特徴

SE エンジニア


それでは地方のエンジニア案件の特徴も2つにまとめておきます。


【特徴1】エンジニア案件数が少ない

転職や派遣会社のサイトの案件数を比べると都市圏と地方の案件数の差はおよそ2倍~3倍です。

職種や比べる地域によっても変わりますがおよそ2倍は案件数が変わってしまうでしょう。

東京を有する関東圏の案件数がずば抜けて多くなっています。


【特徴2】プログラミング言語はJavaの需要が高い

地方でも都市圏と同じようにエンジニア案件ではJavaの需要が高くなっています。

Javaに続きPHP・C#・C++と続き都市圏とは違いRubyやPythonの需要は低いです。

地方ではWeb系案件よりもゲーム開発・アプリ開発・業務システムなどの案件需要が高いことがわかります。


未経験・地方在住でスキルを磨く方法とは?



地方在住で未経験の者がエンジニアになることは可能なのでしょうか?

先に答えを言ってしまうと「可能です」ということになります。

「可能です」と言いましたが何も努力をせず楽をしてエンジニアになることは勿論できません。

地方在住で未経験でもエンジニアになりたいという意欲がある方はこの先を是非参考にして下さい。

未経験で地方在住でもエンジニアとしてのスキルを磨ける方法を3つにまとめておきます。


【方法1】プログラミング学習サイトを利用する

無料でプログラミングの基礎を学びたいのであればプログラミング学習サイトを利用します。

プログラミング学習サイトは複数ありますので比較検討してあなたに合った学習サイトを選びましょう。

プログラミング学習サイトには学習内容のレベルが上ってくると途中で有料になる場合がありますので確認してから利用して下さい。


【方法2】プログラミングスクールを利用する

講習会で学ぶ大人


本格的にプログラミングを学びたい場合はプログラミングスクールを利用することになります。

プログラミングスクールも複数ありますので比較検討してから選ぶようにして下さい。

PC環境さえ整っていれば地方移住でもオンラインで何の問題もなくカリキュラムを進めていくことができます。

スクールに通う交通費や時間も必要ありませんのでオンラインのプログラミングスクールは地方移住のエンジニア志望者には最適です。

スクールを選ぶ際は次のことに注意して下さい。

  • 事前に無料体験や相談ができるか
  • 学費(分割決済など)
  • サポート内容
  • 推奨しているPC環境
  • 卒業後に就職や転職のサポートがあるか
  • 卒業生の実績
  • スクールの実績

これらの注意点を元にスクール選びの参考にして下さい。

事前にサイト上で無料説明会の動画を見れるスクールもありますのでそちらもチェックしてみましょう。


【方法3】転職エージェントを利用する

ビジネスマンの握手


都市圏ではプログラミングスクール経由で就職や転職をするケースが多くなっています。

その一方で地方では求人数が少ないこともありそれらの仕組みが確立されていないのが現状です。

その様な状況では転職エージェントを利用することも選択肢に入ります。

転職エージェントは求人紹介・悩み相談・面接対策・年収交渉まで全て無料でサポートしてくれるでしょう。

未経験や地方在住でも転職エージェントのスキルと情報網を利用しないのは勿体ないです。


エンジニアが地方へ移住する際の3つのポイント



子育て環境・趣味・親の介護・都会生活のストレスから逃れたい・自然と近い環境で生活したいなど様々な理由で地方在住のエンジニアになりたい。

または住み慣れた地方にとどまったままエンジニアになりたいという方も多いことでしょう。

地方在住のエンジニアのメリットやデメリットを理解した上でも地方でエンジニアとして働きたい場合、準備するポイントを「3つ」にまとめておきます。


【ポイント1】短期滞在しながらの環境作り

住む場所を決めて一気に勢いで移住することはおすすめできません。

特に家族での移住の場合は学校・公園・スーパー・病院など日々足を運ぶ場所は必ず事前にチェックしておくことが必要です。

夫婦共働きであれば職場の問題や車の必要性など生活面でチェックしておくことがたくさんあります。

それらのチェックは1度でしようとせず時間をかけてすることが後々後悔しないポイントです。

移住の場所を数カ所に絞り短期滞在を繰り返し選ぶことが理想の選択方法となります。


【ポイント2】リモートワークの環境作り

最新ニュースを読んでいる


案件依頼の数は東京をはじめ都市圏に集中しています。

これらの案件を地方在住のエンジニアがするにはリモートワーク(在宅勤務)で仕事ができる環境作りが不可欠です。

出産後の育児と仕事の両立をしなければならない場合などは出勤不要のリモートワークは大変有効な働き方となります。

エンジニア案件においても職種によってはリモートワークで働ける案件もありますのでその環境は整えておいて下さい。


【ポイント3】エンジニア人脈の構築



地方在住のままではエンジニア同士の人脈構築は難しくなります。

しかし移住を考え今は場合都市圏に住んでいる方の場合はエンジニア同士の人脈の構築はしておいて下さい。

都市圏に住んでエンジニアとして働いていれば勉強会・イベント・セミナーなどが頻繁に開催されているため人脈構築に役立つでしょう。

それらの繋がりで既に地方在住でエンジニアとして働き続けている人などを紹介してもらえれば移住に関してのアドバイスもしてもらえます。

エンジニアとして案件依頼を増やすためにも移住前に都市圏での人脈構築をしておいて下さい。


まとめ

モダンなIT企業でアプリケーション開発をするプログラマー


いかがだったでしょうか。

今回の記事では地方在住のエンジニアのメリットだけでなくデメリットの解説もしていきました。

地方では日常生活面でのメリットが多いですが案件数においては都市圏に遠くおよびません。

地方では都市圏ほど生活費がかかりませんのでエンジニアの仕事を比較的ゆったりとすることができます。

通勤時の満員電車などに代表される都会生活のストレスから逃れられるのは大きなメリットであると感じる方も多くいることでしょう。

「どの様なライフスタイルをしながら働きたいか?」

あなたの望むライフスタイルにおいての優先順位を整理しそれを維持するだけの収入が得られる無理のない働き方ができれば最高に幸せです。

今回の記事が少しでもその手助けとなっていれば嬉しく思います。