近年、ITエンジニアに対する需要の高まりと同時に、リモートワークや在宅勤務の増加、政府が主導する働き方改革などの影響から、ITフリーランスエンジニアとして働く人の数がますます増えてきています。

ITフリーランス人材及びITフリーランスエージェントの市場調査(2022年度版)によると、2022年時点で約28万人のITフリーランス人材がいると言われています。

またITフリーランス人材の人数は前年比で約20%上昇しており、フリーランスとして働くIT人材の数が大きく拡大していることがわかります。

このような状況において、現在は会社員のエンジニアとして働いている方のなかにも、今後フリーランスエンジニアを目指しているという方や、フリーランスエンジニアという働き方が気になっている・検討しているという方が大勢いると思います。

本記事では、そういった方々に対して、フリーランスエンジニアになるための流れや、活躍するためのポイントを中心に、フリーランスエンジニアのメリット・デメリットや年収相場といった内容まで含めて、詳しくご紹介します。

本記事が、フリーランスエンジニアになるための情報を集めている方の参考になれば幸いです。

なお、「エンジニアとして未経験の状態からフリーランスエンジニアを目指したい」という方は、ぜひ以下の記事もご参照ください。

未経験からでもフリーランスエンジニアになれる?案件の獲得方法など、フリーランスエンジニアとして成功するためのステップを紹介

フリーランスエンジニアとは

はじめに、フリーランスエンジニアを目指す上で知っておきたい、フリーランスエンジニアの概要についてご紹介します。

フリーランスとは、会社などの組織に所属せず、自分自身の技術や知見を提供し、その対価として報酬を得る人、およびそのような働き方のことを指しますが、そんなフリーランスのなかにも「ITエンジニア系」「クリエイティブ系」「ビジネス系」などさまざまな職種があります。

このなかでも特に「ITエンジニア系」のフリーランスの需要が大きく伸びており、報酬も高い傾向にあります。

この「ITエンジニア系」のフリーランスのことを、一般的に「フリーランスエンジニア」と呼びます。

具体的には以下のような職種が該当します。

  • プログラマー
  • システムエンジニア(SE)
  • インフラエンジニア
  • プロジェクトマネージャー(PM) など

参照:ITエンジニア系フリーランスの職種

フリーランスエンジニアのメリット

ITエンジニアが会社員からフリーランスエンジニアとなる上でのメリットとしては、以下のような内容が挙げられます。

  • 収入を上げやすい
  • 自分で取引先や仕事内容、仕事の条件を選びやすい
  • 働く場所や時間を自由に選びやすい
  • より時間を効率的に使いやすい

特に、会社員とフリーランスの間で大きな違いがある収入に関しては、会社勤めの場合はどんなに大きな売上・利益を上げたとしても昇給は会社の規定によって行われますが、フリーランスの場合は自分が生み出した売上・利益が収入に直結しやすいという特徴があります。

これは、自身の能力や経験が収入により直接的な影響を与えやすいことを意味するため、自分の腕に自信があるという人はフリーランスになることで大きく収入を伸ばしやすいと言えるでしょう。

特に月単価80万円以上のフリーランスエンジニア向け案件も多くあり、年収が1000万円を超えるフリーランスエンジニアも珍しくありません。

また、フリーランスは自分自身で責任を負って仕事を請け負うという働き方であることから、自分自身で顧客を開拓し、自分が望む条件の仕事を得るということも会社員のエンジニアと比べてしやすいと言えます。

働く場所や時間についても、契約のなかであれば自分で自由に選択できることから、自由度が極めて高いというメリットがあります。

特に、PCとインターネット環境さえあれば働けるフリーランスエンジニアであれば、他の職種に比べてより場所や時間にとらわれない働き方がしやすいと言えるでしょう。

フリーランスエンジニアのデメリット

一方で、会社員からフリーランスエンジニアになるデメリットとしては以下のような内容が挙げられます。

  • 収入が保証されない
  • 仕事のマネジメントや経理に関する処理を自分で行う必要がある
  • 社会的信用が落ちる
  • セミナーや研修などの教育機会が限られる

収入に関してはメリットの裏返しでもありますが、フリーランスエンジニアは自分が創出した売上・利益が収入に直結しやすいことから、もし売上・利益が少ない場合は収入もそれにともなって減少するというデメリットがあります。

フリーランスは会社員とは違って一定の収入が保証されるわけではないため、仕事が途切れることで生活自体が成り立たなくなるというリスクもあります。

このリスクが社会的信用にも影響しており、一般的に会社員に比べてフリーランスはローンが組みにくかったり、あるいは同程度の年収でもローンの金額が少なくなったり、クレジットカードが作りにくかったりと、信用が低下するというデメリットもあります。

このようなリスクを少しでも軽減するためにも、SHIFTフリーランスのようなITフリーランス専門のエージェントを通じて、好条件の案件を継続的に獲得することがフリーランスエンジニアとして成功するためには重要と言えるでしょう。

フリーランスエンジニアの年収相場

フリーランスエンジニアのメリット・デメリットでも述べた通り、フリーランスエンジニアの年収は個人の能力や経験によって大きく前後します。

会社員のエンジニアで年収1,000万円を超える人は一握りですが、一定の経験があり、また需要の高いスキルを持つ優秀なフリーランスエンジニアであれば、年収1,000万円を超えることは決して珍しいことではありません。

フリーランスエンジニアの平均的な案件の月単価は60~70万円ほどですが、コンサルティングやプロジェクトマネージャーなど、上流工程に携わる場合の平均月単価は約80万円となります。また、なかには月単価100万円以上の案件を受託された方もいます。

フリーランスエンジニアの年収については、以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ併せてご参照ください。

フリーランスエンジニアの平均年収はどれくらい?年代別・職種別・言語別の年収相場や、年収1000万円を達成するためのポイントについて詳しく紹介

フリーランスエンジニアとして年収を上げるためのポイント

フリーランスエンジニアだけに限ることではありませんが、年収を上げるためのコツとしては、基本的に「需要が高く」かつ「供給が少ない」分野を狙うべきです。

特にフリーランスエンジニアの場合は、AIや機械学習、データ分析、Web3関連など最新技術を身に着けているエンジニアは重宝されることから、高単価の案件獲得を期待できます。

またAWSやSAP関連など、安定して強い需要がある分野も単価が高い傾向があります。

いずれにせよ、フリーランスエンジニアとして高年収を狙うのであれば、常に最新の技術のキャッチアップを継続することが必要不可欠となるでしょう。

特にIT業界は変化のスピードが速く、目まぐるしく新しい技術やプログラミング言語、トレンドなどが生まれては消えていく業界のため、常に新しいことを学んで身に着けていくことこそが、他よりも抜きんでて圧倒的な高収入を実現するためのポイントとなります。

フリーランスエンジニアとして独立するおすすめの年齢やタイミング

続いて、フリーランスエンジニアとして開業・独立するにあたって、おすすめの年齢やタイミングについて紹介します。

20代中盤から30代での独立がおすすめ

フリーランスエンジニアとして独立するのにおすすめの年齢としては、20代中盤から30代を特におすすめします。早いか遅いかでいえば、早い方がフリーランスエンジニアとして享受できるメリットが大きく、またリスクも軽減しやすいと考えられます。

その理由としては、フリーランスエンジニアは会社員のエンジニア比べ高収入が期待できることから、早いうちに独立することで収入面のメリットを受けやすいためです。

もちろんフリーランスエンジニアの収入はスキルや経験に影響しやすいことから、独立したての頃は収入が思うように伸びない可能性もありますが、早い時期からフリーランスエンジニアとしての経験を積み始めることでより収入を伸ばしやすいと言えるでしょう。

また、フリーランスエンジニアのデメリットでも挙げたように、フリーランスは会社員と比べて収入が安定しにくい・信用を得にくいといったリスクもあります。

このようなリスクに対しても、ある程度年齢を重ねてからよりも、比較的早い段階から経験をしておくことでより適応がしやすく、リスクに対しての対応もしやすいと言えます。

独立するまでに最低でも1~3年ほどの実務経験を積む

フリーランスエンジニアとして独立するまでに、会社員のエンジニアとして最低でも実務経験を1~3年ほど積んでおくことをおすすめします。

1年以上のエンジニア経験があればフリーランスエンジニア向けの案件を獲得することも可能になりますが、案件が限られることから好条件の案件を得ることは簡単ではありません。

目安としては、3年ほどのエンジニア経験があれば即戦力としてより好条件の案件を獲得しやすくなりますが、まずは自信が目指すキャリアに合わせて、「十分なスキルが身に付いた」と実感できるまでは会社員として経験を積むのが良いでしょう。

特に、会社によっては社員向けの教育カリキュラムや資格取得支援などの仕組みがあることもあります。

会社員時代のうちに、将来フリーランスエンジニアとして活躍していくための能力や経験を少しでも磨いておくことが重要です。

なお、近年ではフリーランスエンジニア向けのエージェントなども多く登場し、またエンジニアは売り手市場であることから、以前に比べて若いうちからフリーランスエンジニアに挑戦しやすい環境が整ってきています。

「いつかフリーランスエンジニアにチャレンジしてみたい」と考えている方は、そのいつかが訪れるまでの時間を無駄にしないためにも、まずはエージェントに話を聞いてみる・相談してみるのがおすすめです。

仮に、すぐにはフリーランスエンジニアにならなかったとしても、独立に向けてより具体的なプランを立てる上で有用な情報が得られるはずです。

フリーランスエンジニアになるまでの流れ

ここでは、フリーランスエンジニアになるための具体的な流れについてご紹介します。

全体の流れとしては以下のようになります。

  1. 会社員エンジニアとして実務経験・実績を積む
  2. 副業で会社の仕事以外の経験を積む
  3. 人脈や発信力を強化し、個人での営業力・集客力を高める
  4. スキルシートを作成する
  5. 開業・独立に向けた手続きをする
  6. フリーランスエンジニア向けの案件を獲得する

一つずつ見ていきましょう。

会社員エンジニアとして実務経験・実績を積む

「フリーランスエンジニアとして独立するおすすめの年齢やタイミング」でもご紹介した通り、フリーランスエンジニアとして独立するまでに、最低でも1~3年程度の実務経験を積んでおくのが良いでしょう。

会社に勤めながら自分の得意分野を作り、さらに強みを磨くことで、フリーランスエンジニアになったときにより条件の良い案件を獲得しやすくなります。

さらに、客観的に自分のスキルや経験を証明できる実績や資格などもあれば、よりスムーズに望む案件を受注しやすくなるでしょう。

一つの目安としては、次のステップである「副業で案件を獲得し、納品できるだけの経験やスキルを身に着けること」をまずは第一の目標としましょう。

副業で会社の仕事以外の経験を積む

続いてのステップとしては、会社の仕事と並行して、エンジニアとして副業にチャレンジしてみましょう。

副業では案件を自分で選択することができるため、会社の仕事では経験できないことが経験できるというメリットがあります。

また、何よりも副業を通して「自分の力で案件を獲得し、業務を遂行し、対価を頂く」という一連の流れを経験することができる点が魅力です。

実際に副業を行ってみることで、フリーランス特有の難しさも経験することができます。

この経験を通じて「思っているのと違った」「やっぱり自分は会社員の方が向いている」「独立するのはもっと経験を積んでからにしよう」といった気づきもあるかもしれませんが、実践を通してこういった気づきが得られること自体が非常に重要です。

これは会社員では経験することが難しい一方で、フリーランスエンジニアとして独立するためには必ずしておくべき経験の一つとも言えるでしょう。

今ではクラウドソーシングやエンジニア向けの副業マッチングプラットフォームなどがたくさんありますので、一定の経験があればエンジニアとして副業を見つけることはそう難しくありません。

さらに、近年では週1~2日程度から稼働できる案件や、終業後の時間帯や休日に稼働できる案件なども増えてきています。リモートや在宅の案件も多いため、より副業に挑戦しやすい状況となってきているというのも良い点として挙げられます。

フリーランスエンジニアを目指す過程における副業の目的としては、どちらかというと「お金を稼ぐこと」よりも、「フリーランスの予行演習として個人の経験を積むこと」や、「個人としての実績やポートフォリオ構築の手段」と割り切って行うことで、より有益な取り組みとなるでしょう。

人脈や発信力を強化し、個人での営業力・集客力を高める

ここまでのステップの中で、会社に所属するエンジニアとして、そして副業を通じた個人のエンジニアとしてスキルや経験が積みあがってきているはずです。

次のステップとしては、それらを自身の実績として整理した上で、外部への発信を通じて自分自身の営業力・集客力を高めることに活用しましょう。

発信の手段としてはブログやSNSを使うのが主流ですが、エンジニアであれば自分のウェブサイトやGithubなどで自分のコードやプロダクトを公開したり、Qiitateratailなどのオンラインコミュニティで情報を発信したりしている人も多く見られます。

また、エンジニア向けの勉強会や交流会は、日々さまざまな場所でオンライン/オフライン問わず頻繁に行われているので、そうした集まりに積極的に参加しながら人脈を広げていくことも重要です。

こうしたアクションがすぐに案件に繋がるようなことは無いかもしれませんが、今後フリーランスエンジニアとして活動していくなかで、こうしたエンジニア同士のつながりは非常に貴重な財産になってきます。

例えば、ここでフリーランスエンジニアとして既に活動している人と知り合いになることができれば、フリーランスエンジニアを目指す上でも、また独立した後でも参考となる情報が得られるでしょう。

あるいは、交流会などで知り合った人と将来一緒に仕事をすることになるという可能性もあります。

人脈や個人としての発信力は、将来フリーランスエンジニアとして活躍していくための重要な資産となることから、技術力と合わせて積極的に積み上げていくようにしましょう。

スキルシートを作成する

続いては、ここまで積み上げてきた自身のエンジニアとしてのキャリアをもとに、スキルシートを作成しましょう。

スキルシートは、今後フリーランスエンジニアとして案件を獲得するために、エンジニアとしての経験やスキルをわかりやすく端的にアピールするための資料です。

なるべくシンプルに要点をまとめることを意識しながら、読んだ人が「一緒に仕事をしてみたい」「仕事を任せてみたい」と思うようなシートになるよう心がけましょう。

具体的なスキルシートの書き方については、以下の記事をご参照ください。

スキルシートの書き方を徹底解説!フリーランスエンジニアが案件を獲得するためのアピールポイントと注意点とは?【例文あり】

なお、スキルシートと合わせて、これまでに自分が関わったプロジェクトや開発したシステム、書いたコードなどをまとめたポートフォリオを用意しておくことで、より効果的なアピールに繋がります。

開業・独立の手続きをする

続いては、フリーランスエンジニアとして開業し独立するための手続きに移っていきます。

フリーランスエンジニアになるにあたって、必要となる手続きは主に以下の3つです。

  • 税務署への開業届と青色申告書の提出
  • 健康保険の切り替え
  • 年金の切り替え

まず「開業届と青色申告書の提出」について、こちらは必須ではないものの、フリーランスとしてさまざまなメリットが得られますので提出するようにしましょう。

なお、開業届については、原則として開業後一か月以内に提出することが推奨されています。(もし期限を過ぎてしまっても、後から受け付けてもらえます)

それぞれの書き方や提出のメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。

個人事業主の開業届の書き方を徹底解説!フリーランスエンジニアが開業届を提出するメリットは?開業届の必要書類と提出先も確認


また、体が資本となるフリーランスエンジニアにとって、健康保険も非常に重要です。

フリーランスの健康保険には国民健康保険のほかにもいくつかの選択肢があることから、それぞれのメリット・デメリットを勘案して選択するようにしましょう。

フリーランスが加入できる健康保険については以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ併せてご参照ください。

フリーランスが加入できる健康保険とは?健康保険の種類と保険料の節約方法について詳しく紹介


フリーランスとして開業するにあたり、年金の切り替えも必要となります。

年金の切り替えについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

退職前にやることを徹底解説!円満退職のためのスケジュールは?必要な保険や年金・税金の手続きをリスト付きで詳しく紹介!

フリーランスエンジニア向けの案件を獲得する

ここまでで、フリーランスのエンジニアとして活動できる準備が整いましたので、実際に案件を獲得するステップに移りましょう。

フリーランスエンジニア向けの案件を獲得する手段としては、クラウドソーシングやSNS、人づての紹介などさまざまな方法がありますが、独立したてのときに最もおすすめの方法は、「フリーランスエンジニアに特化したサービスを利用すること」です。

独立したてのタイミングは、フリーランスエンジニアとしての実績が乏しいことから、案件を獲得するのが最も難しいタイミングの一つです。

そんな状況のなかでも、サービスに登録しておけばエージェントが希望に沿う案件をピックアップしてくれる上に、案件獲得のサポートを受けることが可能です。

SHIFTフリーランスは、SHIFTグループがプライムとして参画している独自案件をフリーランスエンジニア向けに紹介する唯一のプラットフォームサービスです。

サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

活躍するフリーランスエンジニアになるためのポイント

続いては、フリーランスエンジニアとして活躍し、高い収入を得るためのポイントについてご紹介します。

なるべく需要が高く供給が少ない分野や領域を選ぶ

「フリーランスエンジニアとして年収を上げるためのポイント」でも紹介しましたが、やはり「需要が高く供給が少ない」分野や領域を選択するという観点は非常に重要です。

フリーランスエンジニアとしてのキャリアプランを立てるにあたって、身に着けるスキルや経験について個人的な興味だけでなく、需給の観点を取り入れてデザインすることが理想的と言えるでしょう。

ちなみに、このような領域としては昨今であればAIや機械学習、データ分析、ブロックチェーンなどのWeb3関連などが挙げられますが、動きの速いIT業界においてこういったトレンドは比較的短いスパンで移り変わるものです。

したがって、キャリアプランを計画する際は、短期的な目線だけでなく中長期的な視点を持つことも重要です。

フリーランスエージェントを最大限に活用する

フリーランスエンジニアとして活躍して高収入を実現するためには、フリーランスエージェントの活用が欠かせません。

特に近年ではフリーランスエンジニア向けに特化したエージェントも数多く存在することから、なるべくフリーランスエンジニア専門のエージェントを選択しましょう。

上で挙げたようなIT業界におけるトレンドや、今後伸びる領域などの情報について、個人で正確な情報を入手するのは簡単ではありません。

一方でSHIFTフリーランスなどのフリーランスエンジニア専門のエージェントであれば、業界のトレンドにも詳しく質の高い情報を得やすいというメリットがあります。

また、専門エージェントであれば、総合的なフリーランスエージェントでは出回っていない、フリーランスエンジニア向けの好条件の非公開案件を持っていることもあります。

加えてIT業界に詳しい担当者が在籍していることも多いので、フリーランスエンジニアとして成功するための方法や、個人のキャリアについての相談などでも活用することが可能です。

エンジニアとしての高い技術力と向上心をもつ

フリーランスエンジニアとして何よりも重要なスキルは、何と言っても技術力と言えるでしょう。IT業界は移り変わりの激しい業界であり、常に新しい開発言語やツールといったテクノロジーが生まれては消えていく世界です。

そうしたなかでフリーランスエンジニアとして長い期間活躍していくためには、何よりもまずエンジニアとしての腕を磨きスキルを高め続けることが競争力の源泉であり、全てのベースになると言えるでしょう。

フリーランスエンジニアにとっての技術力は、案件を獲得するためにも、獲得した案件を継続するためにも、またより良い条件の案件を得るための資本であるとも言えます。

そして技術力を更に伸ばしていくためには、常に向上心を持ち自己研鑽を行い続けることが重要です。

円滑な人間関係を築くコミュニケーション能力を磨く

フリーランスエンジニアにとって、コミュニケーション能力も重要なスキルの一つと言えます。

チームで行うシステム開発の場合、メンバーとの情報共有やエラーが起きた場合の対応、クライアントからの要求のヒヤリングなど、業務の遂行には高いコミュニケーション能力が求められます。

仮に技術力は優れていたとしても、コミュニケーションに問題がありプロジェクトが円滑に進まなければ、クライアントとしても継続して仕事を依頼しにくいでしょう。

逆に、優れた技術力に加えて高いコミュニケーション能力のあるフリーランスエンジニアは、まさに引く手あまたの状態です。

フリーランスのエンジニアとして「この人に任せたい」「この人と一緒に仕事をしたい」とクライアントに思ってもらえるように、技術力だけでなく円滑な人間関係を構築するコミュニケーション能力も身に付けましょう。

案件獲得の手段を複数確保しておく

フリーランスエンジニアとして案件を獲得する手段について、フリーランスエージェントの活用をベースとしつつも、自分自身の人脈や発信力を強化し、それ以外にもさまざまな案件の獲得手段をもっておくことが重要です。

特に、本当に良い案件は広く出回らず、企業の担当者との個人的な関係や、特定のクライアントとの長期間継続した取引のなかでクローズな形で出てくることも多くあります。

あるいは、自身のブログやSNSを見たことをきっかけに、個人的に仕事の依頼が来ることもあります。

こういった形の案件は個人指名のようなもので、プレミアムな条件も期待できます。

このように、フリーランスエンジニアとして経験を積みながら、同時に自分自身をブランディングして個人としての集客力を高めていくことで、より安定的かつハイクラスな案件の獲得にもつながることを覚えておきましょう。

まとめ

本記事ではフリーランスエンジニアの概要から、フリーランスエンジニアになるための流れや、活躍するためのポイントについてご紹介しました。

近年では国内のエンジニアの人手不足が深刻化しており、フリーランスエンジニアの需要が伸び続けています。

それにつれて案件数・求人数の増加や待遇の向上なども見られています。

したがって、現在はフリーランスエンジニアとなるには非常に良いタイミングと言えるでしょう。

この機会に、ぜひ本格的にフリーランスエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。