駆け出しのフリーエンジニアやフリーエンジニアを目指す人にとって共通してネックに感じることがあります。
それはどうやって案件を獲得するのか、です。
会社で働いる人は、基本的に会社から仕事や案件を回されるため、自分で探す必要はありません。
しかしフリーエンジニアは自分で動かないといつまでも仕事はこないでしょう。
そこで今回はフリーエンジニアの案件の探し方や取り方について解説していきます。
フリーエンジニアは自分で案件を探さないといけない
フリーエンジニアが最初にぶつかる壁
案件を探し取ることはフリーエンジニアに関わらず、フリーランスが最初にぶつかる壁となります。
フリーランスになったものの、案件の探し方や取り方がわからないとフリーランスとして生活することは困難です。
会社員であれば与えられた仕事をこなせば、最低限の賃金は保証されます。
しかしフリーランスとして働くのであれば、自分から動いて仕事を受注しなければ報酬は発生しません。
これは業界に関わらずフリーランスとして働くうえでの大前提です。
重要なことは「自分から動くこと」
ではどうやったら案件を受注することができるのか。
まずは、とにかく「自分で動くこと」が大切です。
繰り返しになりますがフリーランスは受動的な姿勢で仕事を取ることはできません。
それは会社のような信頼のある肩書がないからです。
業界で知らぬ人がいない、というほど有名であれば仕事も自然とまいこんできます。
しかし、ほとんどのフリーランスの人はそのようなスタート地点から出発したわけではありません。
地道にコツコツと自分から動いた結果、フリーランスとして活動できているのです。
フリーエンジニアにおすすめの案件の取り方
では会社のような肩書のない、フリーエンジニアはどのように仕事を取ればよいのでしょうか。
おすすめの方法は2つあり、1つ目は「仕事を紹介してもらうこと」、2つ目は「営業をすること」です。
自分のツテで仕事を紹介してもらうことが最も労力がなく案件を取れる方法です。
案件を見つける時間の削減や、仲介業者などを挟まないことで収入をあげることにもつながります。
ツテがない人やなかなか紹介がもらえない人は、営業をする必要があります。
営業といっても、必ずしも企業に直接交渉する必要はありません。
今はマッチングサイトやエージェントサービスも充実しており、訪問営業のように労力をかける必要はないのです。
具体的に誰に仕事の紹介を依頼するのか
フリーエンジニアが労力をかけずに案件を取る方法として「紹介」と書きました。
では誰に紹介してもらうのがよいのでしょうか。
知人や友人
実は「知人や友人からの仕事の紹介」はフリーランスの中でも、主流な案件の取り方の一つなのです。
エンジニアとして働いていれば、自分の周りに同じくエンジニアをしている人が集まることがあります。
そういった交友関係から仕事を紹介してもらえる可能性は非常に大きいのです。
また友人や自分をよく知った人から仕事を紹介してもらうことには他にもメリットがあります。
それは自分のスキルや望む働き方に合った仕事を紹介してもらえることです。
もちろん必ずしもそういった仕事を知人や友人が知っているとは限りません。
しかし自分と全く関係のない仕事の紹介はそもそもないのです。
フリーエンジニアの方も、これからフリーエンジニアになる方も人脈作りを疎かにしないようにしましょう。
既存の顧客
フリーエンジニアとして働き始めて、まず連絡を取りたいのが会社員のときに仕事をした既存の顧客です。
一度でも一緒に仕事をすれば、自分のスキルやできること、その会社の働き方もある程度把握できます。
そのため両者とも働くイメージが浮かびやすく、事前の打ち合わせや相談もスムーズに行えることがメリットです。
フリーエンジニアが案件を取るための最もポピュラーな方法といえます。
もちろん、それまでにしっかりとクライアントと信頼関係を築いていることが前提です。
これからフリーエンジニアを目指す方は今ある仕事、目の前のクライアントに全力でコミットしましょう。
紹介で仕事をもらうときに大切なこと
紹介で仕事をもらうときに大切なことは「丁寧な仕事をすること」です。
当たり前のように感じられることでしょう。
しかし会社員で働いていると、最悪、成果に徹底的にこだらわずとも仕事を受注することができます。
それは、その会社のこれまでの功績や独自の技術、価格があったりするからです。
しかしフリーエンジニアにとって、仕事の質は完全に自分の評価と直結します。
そのため少しでも手を抜いたりすると、自らの評価を落とすことになり、収入も落ちることでしょう。
更には紹介してもらった人に迷惑をかけることにもつながると意識してください。
フリーエンジニアとして、紹介してもらった案件に取り組むときは、特に丁寧な仕事を心がけ、成果にこだわりましょう。
フリーエンジニアがやるべき営業方法
次にフリーエンジニアの営業方法について解説します。
フリーランスとして活動を始める際には、営業をネックに思われるかもしれません。
しかし現在は対面での営業から始める必要のないサービスもあるため、ぜひ活用していきましょう。
ビジネスマッチングサイトやクラウドソーシングの利用
フリーエンジニアとして営業を始めるうえで、最も始めやすいのがビジネスマッチングサイトやクラウドソーシングの利用です。
仕事を外部に委託したい企業や個人と、仕事を探している企業や個人を結びつけるこれらのサービス。
メリットは、自分のスキルや望む働き方に合った案件を探せる点です。
ビジネスマッチングサイトやクラウドソーシングの中でも、フリーエンジニアに特化したサイトもあります。
こういったサイトを利用すれば膨大な案件から仕事を探す必要もなく、自分の条件に合った案件を見つけられる可能性も高いです。
また、いきなり対面での営業でないため、営業経験のない方でも抵抗なく始められることも魅力です。
エージェントサービスの利用
自分の代わりに営業をしてもらうことになる、エージェントサービスの利用もフリーエンジニアには非常に有効です。
エージェントサービスをしっかりと利用できれば自分が求める単価や働き方のできる仕事を紹介してもらえます。
このときに重要なのはエージェントとしっかりコミュニケーションをとることです。
自分のスキルや経験、求める収入などを事前にきっちり相談しておきましょう。
具体的に伝えられていれば、その内容に沿った仕事を持ってきてもらえます。
フリーエンジニアに共通する悩み
駆け出しのフリーエンジニアに共通する悩みが、自分のスキルや経験を低く見積もり単価の低い案件を受注することです。
フリーランスとして活動し始めたばかりだと、自分のスキルや経験で具体的にいくらの案件が受注できるかを把握しづらいです。
また確固たる実績もない状態だと、なかなか高単価の案件を取ることに抵抗を感じることでしょう。
そのためフリーエンジニアとして適切に案件を取るためにまずは自分の能力の棚卸を徹底して行いましょう。
自分のスキルを明確にしてビジネスマッチングサイトなどを見ると、自分の能力でどれくらいの単価の案件が取れるかがわかります。
駆け出しだからと単価の低い案件を受注しては、収入も上がらず、フリーエンジニアとしての自信も身に付きません。
スキルの棚卸をして自分のスキルに見合った仕事をしましょう。
フリーエンジニアが案件を受注するときの注意点
単価だけで案件を選ばない
ビジネスマッチングサイトなどで案件を探していると、つい単価の高い案件に目がいきます。
しかし単価だけで仕事を選ぶことは、長期的にフリーエンジニアとして食べていくうえでは良くありません。
フリーエンジニアは会社という看板がなく、個人の信頼やスキルで仕事を取らなくてはいけません。
そのため常に自分で学びスキルをアップデートしないと、取れる案件の単価はどんどん低くなっていきます。
案件を探すときは長期的にみてその仕事が自分の成長につながるのか、そういった視点も持ちましょう。
納品期限は必ず守り、納品物には責任を持つ
フリーエンジニアは個人の信頼とスキルで仕事を取ります。
そのため納品期限や納品物への責任に関しては、会社で働いていたとき以上に意識しましょう。
仕事の成果一つ一つが自分の評価につながり、自分の収入にもつながるのです。
一つ一つの仕事を丁寧にすればするほど、口コミなどで次の仕事にもつながりやすくなります。
当たり前のことではありますが、仕事一つが自分の評価と収入につながることを意識してください。
作業範囲の明確化
作業範囲については事前にクライアントとしっかりと打ち合わせしておきましょう。
作業範囲を曖昧にしたりクライアントと認識を共有できていないと、後のトラブルになります。
作業範囲をきちんと決め、追加の作業にはいくらの追加料金を受け取るのか。
こういった一つ一つの契約事項を自分で確認しなければ、クライアントとの信頼関係や自分の仕事にも悪影響を及ぼします。
作業範囲をはじめとした契約事項については事前に確認し、クライアントと認識を共有しましょう。
フリーランスにおける信頼の重要性
フリーエンジニアには突然仕事が突然なくなることも
フリーエンジニアには突然仕事がなくなることもあります。
突然のキャンセルであったり、稟議や決済が通らなかったり、長期の案件が終了したりなどが仕事がなくなる理由です。
会社で働いていても起こりうる事態ですが、会社で働いていれば次の案件が回ってきます。
しかしフリーエンジニアは自ら仕事を取らなければ収入がなくなります。
そこで安定して仕事を受けるための方法をご紹介します。
安定して仕事を受けるための方法
フリーエンジニアであれば、現在案件を抱えていたとしても常に他の案件に対してアンテナをはっておきましょう。
いざ仕事がなくなったときに慌てて仕事を探す必要がなくなります。
そのためにはビジネスマッチングサイトを定期的に見たり、エージェントと連絡を取っておきましょう。
特にビジネスマッチングサイトでは自身のレベル感や自分のスキルでどれくらいの単価が取れるのかを把握できます。
定期的に自分を振り返る意味で見ておくのは効果的です。
また安定して仕事を受けるための方法に、既存のクライアントや以前仕事をしたクライアントに連絡をとるのも良いでしょう。
仕事の成果やクライアントとの関係によってはスムーズに別の案件を紹介してもらえます。
初心者が初案件を獲得するためのポイント
フリーランス初心者が初案件を獲得するためのポイントは、フリーエンジニアの悩みでも書いた「スキルの棚卸」です。
スキルの棚卸には自分のスキルに見合った単価の案件を取る以外にも重要なことがあります。
自分のスキルをきちんと把握しておくことで、自分にはどんな仕事ができるのかが明確になります。
ここを明確にしておかないと紹介や営業で仕事を取ろうとしてもミスマッチが生じて、なかなか案件を取れません。
適正な価格の案件をとる、そして初心者が案件を獲得するためにも、まずは自分を知ることから始めましょう。
高収入を狙うために
スキルを常にアップデートする
こちらは収入をあげるための王道の方法になります。
自分のスキルは自分の収入に直結します。
常にその意識を持って、新しい言語やプログラミング以外の要件定義や設計などスキルの幅を広げましょう。
新しい言語を学ぶ際も自分が学びたい言語があれば、それを学ぶことが効果的です。
もし学びたい言語がなければ、ビジネスマッチングサイトなどで案件数を見て人気となっている言語を学ぶことも手段の一つです。
TwitterなどのSNSを活用する
フリーエンジニアとしてより高収入の仕事や案件を探すときはSNSも利用してみましょう。
自身の個人情報と紐づいたSNSのアカウントで急に連絡するのは気が引けるかもしれません。
しかしSNSでの発信というのはその人の思考や人となりを表しており、仕事の話をする前に人となりを知ってもらうこともできます。
またSNSでの仕事の募集は、常に自分から情報をとりにいく人でないと見つけられません。
そのため高単価な仕事を競合が少なく、申し込むことができます。
仕事を探すときはまず相談を
フリーエンジニアとして仕事を探すときは、まずフリーエンジニアの知人やフリーランスの友人に相談してみましょう。
自身の働き方や方向性についての適切なアドバイスをもらえます。
フリーエンジニアは案件を取ることから仕事が始まります。
そして会社の肩書がない分、個人のスキルや信頼性が案件を取るうえで最も重要になります。
その前提を把握したうえで、これまでに書いた案件の取り方をぜひ試してください。