IT業界の給料ランキングを紹介!平均年収や給料相場が高い職種は?年収1,000万円も可能?会社員とフリーの給料を徹底比較
今回の記事では、IT業界の企業の平均年収ランキングをご紹介です。
平均年収が高く年収1,000万円越えも可能な職種はどれなのか、企業の会社員とフリーの違いなども徹底的に比較して解説していきます。
IT業界の給料ランキングを紹介!
それでは早速「 IT業界の企業平均収入ランキング」を見ていきます。
ランキング | 企業名 | 平均年収(万円) | 平均年齢(歳) |
1位 | SRA HD | 1206 | 57.1 |
2位 | フューチャー | 1178 | 41.8 |
3位 | 野村総合研究所 | 1166 | 40.2 |
4位 | ソフトバンク ク G | 1158 | 40.5 |
5位 | 日本オラクル | 1031 | 43.1 |
6位 | 三菱総合研究所 | 975 | 43.2 |
7位 | KDDI | 936 | 42.4 |
8位 | インプレス HD | 932 | 47.1 |
9位 | トレンドマイクロ | 915 | 39.4 |
10位 | 日本電信電話 NTT | 905 | 41.3 |
11位 | 電通国際情報サービス | 897 | 40.9 |
12位 | オービック | 877 | 36.2 |
13位 | NTTドコモ | 873 | 40.2 |
14位 | 都築電気 | 868 | 44.0 |
15位 | 構造計画研究所 | 866 | 41.4 |
16位 | 伊藤忠テクノソリューションズ | 855 | 40.5 |
17位 | JBCC HD | 844 | 46.7 |
18位 | 新日鉄住金ソリューションズ | 837 | 39.4 |
19位 | NTTデータ | 820 | 38.4 |
20位 | 大塚商会 | 808 | 40.7 |
20位までのランキングは上記のような結果になっています。
上場していない外資系のIT関連企業である Facebook・日本IBM・マイクロソフトなどのランキングはされていません。
外資のIT関連企業の平均年収は、上記の日本国内のIT関連企業よりも高額な場合が多くなっています。
大手IT情報通信や大手SIerの平均年収が高い傾向
いずれも大手IT情報通信や大手SIer企業の平均年収が高い傾向です。
モバイルの大手IT情報通信企業のソフトバンクグループ(4位)・ KDDI(7位)・NTTドコモ(13位)にランクインしています。
いずれの企業も800万円後半から1,000万円をこえる高い平均年収です。
NTTドコモに関してはNTTグループとしての総元締め的な日本電信電話(10位)、SIerとなるNTTデータ(19位)などがランクインしています。
老舗の存在とえいるNTTグループ関連企業の平均年収が未だに高額です。
SIer企業では大手の野村総合研究所(3位)・日本オラクル(5位)・三菱総合研究所(6位)などが上位を占めています。
この中でも野村総合研究所や三菱総合研究所はシステムの企画開発にとどまりません。
最近では経営コンサルタント・ITコンサルタントなどの事業も抱えています。
競争の激化によりスマホゲーム関連企業の平均年収が下落傾向
スマホゲーム関連の業界は数年前まで年収1,000万円以上の求人も見受けられました。
IT業界の中でも競争の激しかったスマホゲームの業界ですが、最近では人材が飽和している状態です。
ゲームアプリの開発者やデザイナーなどの年収が一時は高騰しましたが、最近ではスマホゲーム業界のバブル時代はとっくに終焉しています。
国内トップのスマホゲーム関連企業であるディー・エヌ・エーですら上記20位までのランクインにおよばず32位です。
このためスマホゲーム業界のバブル当時の勢いを今では感じることはできません。
平均年収や給料相場が高い職種ランキング10
ここではIT業界で「平均年収の高い職種を10位までのランキング」をご紹介です。
IT業界の中ではエンジニア系の職種が年収が高く、エンジニアの中でも様々な職種がありそれらは個々に年収も違ってきます。
10位 品質管理・QA・QC
平均年収約389万円。
品質管理・QA ・QC は、企業が提供する商品やサービスに関して、開発者などの当事者ではなく第三者として品質管理やチェックを施しています。
低いレベルの商品やサーバーを提供してしまうと、利用者の需要が減ってしまいかねませんし、問題が生じた場合は訴訟問題に発展する恐れがあるでしょう。
これらの問題を未然に防止するためにも客観的に商品やサービスを検証しています。
9位 テクニカルサポート・ヘルプデスク
平均年収約414万円。
テクニカルサポートは、企業が提供する商品やサービスに関しての操作方法や修理などの問い合わせに関してのサポート業務を行います。
企業向けの製品やサービスに関してのサポートはヘルプデスクが担当です。
メール・電話・チャットなどで問い合わせに対応しますが、専用ソフトを利用してお客様のPCを遠隔操作して問題解決を行う場合もあります。
8位 システム運用・保守
平均年収約416万円。
システム運用は、システムが正常に稼働しているか確認を行いトラブル回避をする仕事です。
急激なアクセスアップの際の対応やデータのバックアップなどを行います。
システム保守は、システムに不具合が生じた際に適切な対応をする仕事です。
システム変更やアップデートの作業も行います。
7位 システムエンジニア・プログラマー
平均年収約443万円。
システムエンジニアは、要件定義としてシステムの仕様を定め、設計の段階では基礎・詳細における設計において細部の設計をしている人です。
プログラマーは、システムエンジニアによる設計書に定められたプログラミング業務を行います。
6位 ネットワークエンジニア
平均年収約455万円。
ネットワークの設計・構築・運用・保守などを行う仕事です。
顧客の要望に合わせてネットワークを設計しスケジュールに基づいて構築していきます。
ネットワークは一度構築すれば終わりではなく、設定や構成の変更や機器の交換などを随時行い、円滑なシステムの運用を保守し続けなければなりません。
5位 サーバーエンジニア
平均年収約465万円。
サーバーエンジニアはサーバーを構築・設計する分野と管理・保守するという2つの分野の仕事をする人です。
サーバーを設置する際に様々な条件を整理してから必要なサーバーを選択しOSのインストールを行います。
サーバーのセキュリティを監視しバックアップなどがスムーズに行われるようサポートも行なわなければなりません。
4位 社内システム企画・社内SE
平均年収約516万円。
特定の企業に就職してシステムの開発やシステム運用をプロジェクトチームを組んで行う場合が多いです。
企業に勤めているという性質上比較的ワークライフバランスが取りやすく、IT関連の業界でも平均年収が高い部類に入るため人気の職種といえます。
3位 製品開発・研究開発
平均年収約542万円。
企業の開発部門において製品・研究・次世代ITの技術などの IT関連の開発を行います。
開発するプロジェクトは企業によって異なりますがソフトウェアやアプリの開発などが主流です。
限られた時間や予算を元に結果を出すことを求められるため、計画性と経営能力が必要とされます。
大学卒の割合が約70%と高く学歴を重視している傾向です。
企業の開発に関わる専門職ということもあり平均年収も高くなっています。
2位 プロジェクトマネージャー・プロジェクトリーダー
平均年収約569万円。
プロジェクトマネージャー及びプロジェクトリーダーには、綿密な計算による計画性・経営者的な判断能力・顧客との交渉の際のコミュニケーション能力などが必要とされます。
プロジェクトチームの開発の優先順位の決定、その際に必要な人員の明確化、納期や予算などを算出する仕事です。
プロジェクトが進行した際は、進捗状況の管理とともに終了時には評価とレビューも行います。
1位 システムコンサルタント
平均年収約610万円。
プロジェクト総合的に統率するポジションのためITエンジニア系の上位職です。
顧客である企業の様々な問題点を把握しそれらをITのスキルによって解決します。
システムエンジニア・プロジェクトマネージャー・プログラマーなどとプロジェクトチームを作り、その際の人事権を有する職種です。
プロジェクトチームの各分野の専門家達に指示を出し、顧客に問題点を解決するためのプレゼンなども施します。
各分野の専門知識・プレゼン能力・営業力など多方面のスキルと知識が必要なため、かなりの経験を要するポジションです。
以上がエンジニア系の平均年収の上位10のランキングになります。
システムコンサルタントの年代別平均年収
システムコンサルタントには個人の高いスキルに加え、人員配置・プレゼン能力・営業力など様々な能力が求められます。
平均年収が20代で約500万円、30代では700万円以上へと上がり、スキルの向上を図り経験を積めば更に年収は上がっていくでしょう。
これは同年代のプログラマーとシステムコンサルタントとを比較した場合、30代になった頃には平均年収で約200万円以上の差が生まれてしまいます。
30代になり経験・スキル・人脈関係も潤沢になった場合、独立するという手段も選択肢に入るでしょう。
独立するということは、今まで企業で雇われて働いてきた場合とは異なり様々な費用も必要です。
しかし、それらを考えても余りある年収を得られるチャンスにも恵まれることになります。
今まで蓄えてきたシステムコンサルタントとしての力を大いに振るうことができれば、これまで以上の年収も期待できるでしょう。
ITエンジニアが年収1,000万円を可能にするための3つのポイント
IT業界の職種は全体的に平均年収が高く、待遇が悪くはないです。
それでも誰でもが年収1,000万円を稼げるというわけではありません。
しかしこれから紹介する3つのポイントを押さえれば年収1,000万円も可能です。
ここではITエンジニアが年収1,000万円になるための3つのポイントを詳しく解説していきます。
【ポイント1】「企業平均収入ランキング」にランキングされている企業に勤務する
IT関連の仕事は大手企業が先ず仕事を受注し、実務的なことはその下請けや孫請けにどんどん下っていくものです。
下請けになればなるほど受注金額は低くなっていくため、大手企業の年収は高いままキープされます。
年収1,000万円をこえるためには先に記した「 IT業界の企業平均収入ランキング」にランキングされている大手企業などでの勤務が有利です。
「 IT業界の企業平均収入ランキング」において20位の大塚商会の平均年収が808万円となっています。
20位の企業で平均年収が800万円をこえているわけなので、これらの企業で実績を積めば年収が1,000万円をこえやすくなるでしょう。
【ポイント2】ITエンジニア系の上位職に就く
先に記した「平均年収の高い職種を10位までのランキング」において、ITエンジニア系の上位職に就くことが年収1,000万円を目指すには有利です。
システムエンジニア・プロジェクトマネージャー・プロジェクトリーダーなどの管理職レベルの職種がこれに当たります。
【ポイント3】経験を積む
管理職レベルの職種に就くため高いスキルと知識とともに必要になってくるのが経験です。
経験を積むことによってプレゼン能力・コミュニケーション能力・営業力・交渉力・経営能力などの総合的な能力アップを図ることができます。
ITスキルとともにこれらの能力を活用できれば年収がアップすることは間違いないです。
会社員エンジニアとフリーエンジニアの年収比較
フリーエンジニアの平均年収はおよそ700万円から1,000万円といわれています。
その一方で企業に勤めている会社員エンジニアの平均年収はおよそ600万円です。
上記の数値はあくまで平均値であるため参考程度にとどめておいて下さい。
管理職レベルのエンジニアであれば年収1,000万円をこえるエンジニアはそれほど珍しい存在ではありません。
フリーエンジニアの税金
フリーエンジニアの場合手取りの給料を計算するには、国民健康保険・国民年金・住民税・所得税・個人事業税などの源泉徴収を控除する必要があります。
フリーエンジニアは会社員とは加入する社会制度が同じというわけにはいきません。
具体的には厚生年金が国民年金へ、社会保険が国民健康保険へと変更する必要があります。
フリーのエンジニアの場合、おおまかですが分かりやすくいうと月収の約25%を差し引いた金額が手取りの給料です。
仮に毎月の月収が100万円あったとしたら、手取りの給料は約75万円となります。
この計算で行くと仮に年収が1,200万円あったとしたら、手取りの年収は約900万円です。
フリーエンジニアのデメリット
フリーエンジニアとして働く場合、会社勤めなら当たり前ともいえる退職金制度や年金はありません。
そのためフリーエンジニアは自分のために退職金や年金分の収入を自前で用意する必要があります。
要するに、会社員時代と同じ年収を得るためには今以上に稼がなくてはいけなくなるのです。
それでもIT業界の職種は専門性が高い上、案件の単価も高くなっています。
スキル・経験・人脈があれば容易に案件を回してもらうことができるためフリーになる人が多いです。
会社員時代よりも25%以上稼げて退職金分も合わせて稼ぐことができる場合のみ、フリーエンジニアとしてのデメリットを最小限に抑えることができます。
まとめ
今回の記事ではIT業界の給料アップや平均年収の相場などをピックアップしていきました。
同じIT業界の仕事でも、職種や大手企業勤務などの条件次第でかなり年収の差が生じていることがおわかり頂けたと思います。
IT業界は、スキルと経験の積み重ねの合せ技において年収1,000万円も夢ではない業界です。
そのためにもご自身の知識やスキルに日々磨きをかけ、上位職にあたる職種で活躍されることを期待して、この記事を終わりとさせていただきます。