システムエンジニアの中でも注目のインフラエンジニアについて気になっている方も多いのはないでしょうか。

インフラエンジニアの求人傾向から未経験案件まで、幅広くご紹介していきます。

インフラエンジニアを目指す方がとるべき資格やスキルについてもご紹介するので、参考にしてみてください。


インフラエンジニアとは?

デスクトップでコーディングする若い男性


インフラエンジニアとは、企業で幹となるIT設備を作り出すエンジニアのことです。

主にサーバーの設計・構築・運用保守を担当し、それ以外のWebサイトやアプリなどの開発はシステムエンジニアやプログラマが担当します。

ITインフラはITサービスの基盤となっているので、24時間365日動かし続けなければならないサービスです。

ITインフラ設備を作り上げた後も、点検やトラブルに対応するなどの業務も継続して行っていきます。


インフラエンジニアの需要は?

検索


ITのインフラ化は進み、今ではどの会社とっても無くてはならないものです。

そのため、インフラエンジニアの需要は以前と比べものにならないぐらい増しています。

需要があるもののインフラエンジニアの数が追いついておらず、慢性的な人手不足が続いているのが現状です。

また、インフラエンジニアへ求められるスキルやトレンドも変化してきています。

それでは、現在はどのようなインフラエンジニアが求められているのでしょうか。

インフラエンジニアの求人傾向を詳しく見ていきましょう。


インフラエンジニアの求人の傾向

傾向


以前まではハードウェアに関する知識が主流だったインフラエンジニアですが、現在はクラウドを使ったITインフラが主流になっています。

そのため、クラウドに関する知識があるインフラエンジニアの求人が増加しているのです。

インフラエンジニアといってもIT業界は常に変化し続けています。

トレンドに合った技術力の更新が必要になるので、インフラエンジニアが人手不足になる原因といわれています。

インフラエンジニアになった後も、ITのトレンドに敏感であり勉強し続ける必要があるのです。


インフラエンジニアは未経験でも可能

会社でソフトウェアを触る人たち


需要があるならインフラエンジニアに転向したい方も多いのではないでしょうか。

しかし、インフラエンジニアは未経験でも可能なのでしょうか。

未経験者がインフラエンジニアになるための情報をご紹介していきます。


事前勉強は必要

SE エンジニア 


いくらインフラエンジニアが不足しているからといっても、全くの未経験者ではどこも相手にしてくれません。

新卒や第2新卒である26歳前後までなら全くの未経験者でも参入は可能です。

しかし、ITに関する知識もインフラエンジニアの仕事についてもわかっていない状況では自分が苦労することになります。

そうならないためにも、IT技術やITインフラに関する基礎知識を習得しておくのがおすすめです。

現在ではプログラム教室やエンジニア育成を行っているスクールもたくさんあります。

もし第2新卒以降で未経験者からインフラエンジニアに転向するのであれば、就職支援があるスクールに通うのもおすすめです。


情熱を評価される

成功を掴んだ男性


未経験者がインフラエンジニアになるために必要なのは、インフラエンジニアに対する情熱ともいわれています。

インフラエンジニアは常に勉強が必要であるため、ITインフラのトレンドの敏感さや学ぶ意欲が求められるのです。

そのため、未経験者で実務経験がないという場合でも、ITインフラの知識や意欲を認めて採用してくれることもあります。

情熱を証明するには、やはり独学でもスクールでもある程度の基本技術と知識が必須といえるでしょう。


未経験でも取れる案件内容

自宅でパソコンを使う若い男


インフラエンジニア未経験者でも取れる案件というのはどのようなものがあるのでしょうか。

知っておけばインフラエンジニアに転向しやすいので、未経験者でも可能な案件をチェックしておきましょう。


研修制度が充実している企業

講習会で学ぶ大人


インフラエンジニアに未経験で参入するなら、修が充実している企業を選ぶようにしましょう。

研修があることで未経験者でもある程度の知識と技術力を身に付けることができます。

充実した研修のある企業を探すなら、比較的大手で探すことがおすすめです。

未経験者歓迎の小さな会社は入りやすいですが、のちに自分が苦労することになるので見極めて決めましょう。


上流工程

達成した


未経験者がインフラエンジニアになるには、上流工程を担当している企業を狙うのもおすすめです。

未経験者が上流工程を担当できるのか?と思うかもしれません。

しかし、上流工程ではクライアントへのヒアリングや提案やマネジメント業務が主になります。

そのため、比較的インフラエンジニア未経験者でもマネジメント業務経験があれば即戦力になれるのが特徴です。

働きながらインフラエンジニアやIT業界の知識を深めていくこともできます。

しかし、実際に手を動かすインフラエンジニアになりたい場合には向かないので注意が必要です。


年収相場

年収 男性 報酬 お金 アップ


インフラエンジニアの平均年収は、300~750万円と幅があるのも特徴になります。

幅に開きがあるのは、インフラエンジニアのスキルによって収入が大きく変わるからという理由が大きく関わっているのです。

インフラエンジニアで収入を上げたい場合には、大きな仕事を担当した経験高いスキルを持ち合わせることが必要になります。

その両方を兼ね備えていれば、年収1,000万円以上も現実味を帯びてくるでしょう。

インフラエンジニアはスキルに合わせた報酬が得られるのも魅力の一つです。

自分の頑張り次第で年収をアップさせることも可能なので、高収入を目指したい方にとってもおすすめの職業になります。


求められるスキル

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インフラエンジニアには実際にどんなスキルが必要なのでしょうか。

即戦力となるためのインフラエンジニアのスキルについて詳しくご紹介していきます。


プログラミングスキル

プログラミングする女性


まず必要になるのがプログラミングスキルです。

プログラミングスキルはエンジニアとして必須のスキルとなるので、プログラミングスクールなどで基本的なことは学んでおきましょう。

おすすめはインフラ業務を効率化させるシェルスクリプトや、これからのトレンドとなりそうなPythonを習得しておくのがおすすめです。

プログラミングには様々な言語がありますが、これからのトレンドやITインフラに関するプログラミング言語を中心に習得していきましょう。


ITインフラの基礎知識



インフラエンジニアになるなら、ITインフラの知識は必須です。

ITインフラの知識には、ネットワークやサーバーなどの基本的な知識が求められます。

現在ではクラウドが中心となっていますが、まだまだサーバーを使った企業も多く存在しているのが現状です。

サーバーからクラウドに移行するといった業務も多くなるので、クラウドだけではなくサーバーの知識も必要になります。

また、あえてサーバーを使い続ける企業もあるので、サーバーに関する知識も網羅しておく必要があるでしょう。


クラウドに関する知識



今のインフラエンジニアに欠かせないのが、クラウドに関する知識です。

クラウドの知識に対応できるインフラエンジニアの価値は高く、専門性が高いほど評価されます。

未経験者やフリーランスエンジニアの場合には、スキルを証明できる資格を持っておくといいでしょう。

おすすめはAPIIaaSPaaSなどです。

トレンドの技術を持っていることが証明できれば、即戦力として評価してもらえるでしょう。


役立つ資格



ここからはインフラエンジニアになるために持っておくことが推奨されている資格をご紹介していきます。

未経験者やフリーランスエンジニアの場合にも、スキルの証明になるので持っておくと信頼に繋がりますよ。


Linux

ラップトップコンピュータで仕事をするビジネスマン


Linuxはサーバー用のOSとして世界中で広く利用されています。 

そのLinuxの資格であるLinuCのレベル1を習得しておくことで、サーバーの知識もあることが証明できます。 

最低限のサーバーの運用管理が行えれば良いという場合には、LinuCレベル1で十分かもしれません。 

しかし、クラウド環境も含めサーバーの構築を積極的に行なっていきたいという場合には、これからのトレンドを考えるとレベル2まで頑張って取得すると良いでしょう。 

クラウドが注目されがちですが、当然のことながらサーバーに関する知識も必須となっています。 

サーバーの知識があることが前提となることもあるので、持っておいて損はしない資格です。 


CCNA



インフラエンジニアはサーバーやクラウドに関する知識だけではなく、ネットワークに関する知識も必要不可欠になります。

CCNAの資格は、ネットワーク機器トップシェアのシスコシステムズ主催の資格です。

世界共通の認定基準を設けているので、グローバル企業にも通用する資格になります。

また、CCNAの試験範囲はネットワーク知識を丁寧に網羅しているので、知識をまんべんなく身に付けることができるのです。

ネットワークに関する知識は幅広く、どこから勉強すればいいのか混乱してしまいます。

しかし、CCNAの資格取得のための勉強をすることで自然と知識が身についていくこともメリットになるはずです。


オラクルマスターBronze



インフラエンジニアになりなら、データベースに関する資格も持っておくべきでしょう。

データベースはIT技術者の基本試験に登場する初歩的な知識です。

これから参入するとなると基本的な知識はしっかり押さえておきたいところ。

オラクルマスターBronzeを取得しておくことで、基本的をしっかり押さえていることを証明できます。

こちらも世界共通の認定資格なので、今後グローバルに活躍したいと考えている方にとってもプラスになるはずです。


インフラエンジニアのキャリアプラン

スーツ男性 オフィス


インフラエンジニアになるなら、今後のキャリアプランもしっかり考えておきたいですよね。

そこでここからはインフラエンジニアのキャリアプランについてご紹介していきます。

キャリアプランを考えることで、インフラエンジニアへの道もより明るく感じるはずです。


スペシャリスト

パソコンを使って働く若い男性


インフラエンジニアとしてずっと現場で仕事をしていきたい方にはスペシャリストを目指すのがいいでしょう。

インフラエンジニアとしてスキルや知識を深めることで、インフラエンジニアのスペシャリストとして活躍することができます。

また、インフラエンジニアのスペシャリストとしてだけではなく、他の分野のスペシャリストも同時に目指すことがおすすめです。

そうすることで、より幅広い需要を獲得することができるので、トレンドが変化したとしても活躍し続けることができます。


マネージャー

パソコンの画面を見る男性たち


インフラエンジニアとして現場で経験を積んでいくと、マネジメントをするポジションに昇進していくことでしょう。

マネージャーというポジションにあたり、インフラエンジニアとしては最も一般的なキャリアプランになります。

インフラエンジニアとしての専門知識だけではなく、どこでも通用するマネジメントスキルを身につることが可能です。

今後インフラエンジニアとして現役でいることが難しくなってきたときに、マネジメントスキルを武器に転向することもできます。


ITコンサルタント

コンサルタント


インフラエンジニアとしてマネージャーまで経験を積んだ方におすすめなのがITコンサルタントです。

ITコンサルタントはマネジメント業務の他に、クライアントとの交渉や提案を行う仕事になります。

インフラエンジニアとしてのスキルだけではなく、幅広いスキルや知識が要求されるので勉強が必要になるでしょう。

しかしエンジニアの中で最も高収入を目指せるキャリアプランでもあるので、上を目指したい方にもおすすめのキャリアプランです。

年を重ねると現場で現役を続けるのには限界がありますが、ITコンサルタントを目指せば長く働き続けられるでしょう。


インフラエンジニアの将来性

ドアに入るビジネスマン


インフラエンジニアの仕事は、IT化が進むにつれて変化しながら存在し続けることになります。

インフラはなくなってしまうことがありません。

そのため、現在の知識だけではなく、幅広い知識や最新のスキルや情報を入手し続けること必要になります。

そうすることで、インフラエンジニアとして求められる人材であり続けることが可能です。

現在はクラウドですが、これからはIoT、AIなどの技術との融合が視野に入っています。

IT業界のトレンドを読み先進的な思考を持ち続けることで、これからも第一線で活躍し続けることができるでしょう。