はじめに

Java キューブ


Javaでシステム開発する際にはフレームワーク(Framework)選びが重要です。

フレームワークを上手に活用すればシステム開発のメンテナンス性や向上性を上げることができます。

Javaは急速に発達しておりトレンドではないフレームワークを選択してしまうと使用できなくなる可能性もあるため慎重に選ぶことも必要です。

今回はおすすめのJavaフレームワークを5つご紹介します。

それぞれのメリットやデメリット、学習方法についてわかりやすくまとめました。

SIer系のエンジニアやフリーランスエンジニアを目指している方に向けてトレンドのJavaフレームワークを解説していきますのでぜひ参考にしてみてください。


フレームワークの選び方

アジャイルソフトウェア開発のコンセプト


フレームワークを導入するとコーディング量を減らすことができます。

またJavaのプログラムの生産性をアップさせることも可能です。

しかしフレームワークにはたくさんの種類があるのでいざスキルを習得しようと思ってもどれを選べばよいのか悩んでしまう方も少なくないでしょう。

そこで最初にフレームワークの選ぶ際におさえておきたいポイントを4つご紹介します。


必要な機能を備えているか

フレームワークによって使用できる機能は異なります。

さまざまなシーンで対応できるフレームワークがある一方で一部の機能に特化したフレームワークもあるので注意が必要です。

あらかじめどんな機能を備えているのかチェックしておきましょう。


環境に適したものか

ロウソク足チャート


フレームワークによって適する環境も異なります。

サーバーにインストールできないフレームワークやPHPバージョンに対応していないフレームワークなどもあるため自分の環境に合ったものを選ぶようにしましょう。


実績があるか



フレームワークを選ぶ際には実績にも注意しましょう。

マイナーなフレームワークを選択してしまうと対応できるエンジニアが不足してしまうため開発やメンテナンスのコストに影響が出る場合があります。

日本語のドキュメントがないフレームワークについては学習するまでに時間がかかるので避けた方が無難です。


トレンドをおさえておくことも大切

Javaのフレームワークにはトレンドがあります。

一例として日本国内のJavaフレームワークの主流は「Apache Struts」でした。

現在でも「Apache Struts」は人気がありますがぜい弱性があるというデメリットが見つかったことによりシェアを急速に落としているのです。

最近では「Spring Framework」の人気が高まりつつあり「Apache Struts」に猛追しています。

さらに軽量のフレームワークとして「Play Framework」にも注目が集まってきました。

Javaフレームワークを学習するときには将来的に大きなシェアを獲得する可能性が高いフレームワークを学ぶのも重要です。

トレンドに敏感であれば安定して仕事を獲得できるでしょう。


フレームワークの学習方法

フレームワークを使いこなすためにはフレームワークのスキルを習得する必要があります。

ここではフレームワークの学習方法についてまとめました。


フレームワークを学ぶためにはコードを書くこと

Webページのソースコードを書く男性


フレームワークを学習するときの前提としてフレームワークを0から学ぶには時間がかかることを覚えておきましょう。

フレームワークについての知識が少ない人の場合には一定のスキルを習得するまでに6カ月~2年はかかります。

フレームワークのスキルを効果的に習得するには自分でコードを書いてみるのがおすすめです。

参考書をただ読むだけではなく書いてあるコードを自分で実際に使ってみることで理解度を高められます。

ただし完璧に覚えるにはかなりの時間が必要なのでプログラミングとはこういうものだという程度に理解しておくのがよいでしょう。


フレームワークを覚える

プログラミングの基礎を身につけたあとはフレームワークを覚えます。

フレームワークに関する参考書はたくさんあるので本を読みながらスキルを習得することは可能です。

自分に合った参考書が見つからない場合はWebサイトから学ぶこともできます。

いくつかのWebサイトを比較してから選ぶといいでしょう。

フレームワークについても多くの時間をかけて覚える必要はありません。

まずはフレームワークのしくみを理解するように勉強しましょう。


実際にシステム開発をしてみる

UI/UXを開発するプログラマ


フレームワークについての基礎的な知識を習得したあとは実践です。

自分で作りたいものを決めてシステム開発をしてみましょう。

システム開発をするときには自分で期限を決めてから行うのがおすすめです。

そうすることで時間の配分を考えながら効率よく開発できます。


復習をする



システム開発をして実践力を身につけたあとは再び原点に立ち返ります。

最初に読んだ参考書をもう一度読むことによって理解度を深めましょう。

一読しただけではわからなかった部分が実際にシステム開発をすると簡単に理解できることを実感できます。

フレームワークのスキルを習得するには知識の習得と実践が重要です。

最初は難しく感じたことも繰り返すことで理解できるようになるでしょう。


おすすめのWebアプリケーションフレームワーク5選



では、おすすめのWebアプリケーションフレームワークを5つご紹介します。

フレームワークによってメリットやデメリットがあるので確認していきましょう。


Spring Framework

Spring Frameworkは2002年にリリースされたWebアプリケーションフレームワークです。

東芝やNTTデータなど国内の大手が使用しています。

人気のJavaフレームワークのひとつでSpring Frameworkをマスターしていれば仕事を失うことがないとの見解もあるほどです。

Spring Frameworkでは以下の作業が可能です。

  • アプリケーションの開発
  • Webアプリの開発
  • クラウド上におけるソフトの開発
  • Android用のアプリの開発
  • データベース管理ソフトの開発

Spring Frameworkは金融機関のデータシステムやオンライントレードシステムの開発において高い能力を発揮します。

また生産管理システムなどのシステム開発にも便利です。


Spring Frameworkのメリット

Spring Frameworkのメリットは自由度の高さです。

ドキュメントが豊富で一般的な状況で使用できるものが多く、システムの変更にも強みを持っています。

Javaを使用したアプリには大規模な変更を必要とする場合がありますが、Spring Frameworkは外部から取り入れやすいのでプログラムを独立させることが可能です。

Spring Frameworkには依存性注入の特徴もあります。

オブジェクトを成立するのに大切なコードを分離させ、プログラムを実行するときに注入させることが可能です。

そのため2つのクラスに依存性があった場合でも切り離してテストできます。


Spring Frameworkのデメリット

Spring Frameworkのデメリットは高いレベルのJavaについての知識が必要なことです。

そのためSpring Frameworkを使いこなすまでには時間がかかるでしょう。

また日本語の情報が乏しいというリスクも存在します。


Apache Struts

プログラムコードとキーボード


Apache StrutsはApacheソフト財団が開発したWebアプリケーションフレームワークです。

2000年に初めてのApache Strutsがリリースされ、その後リニューアルしたStruts2をリリースしています。

Apache Strutsは数あるフレームワークの中でも人気のひとつです。

オープンソフトウエアとして無償で提供しているので誰でも自由に利用できるのが特色です。


Apache Strutsのメリット

Apache Strutsのメリットは非常に多くの企業が採用していることです。

そのため利用するのに便利というメリットを持っています。

使い勝手もよく画面の変更であればViewである画面の修正だけでできる強みを持っており、開発の効率を高めることが可能です。


Apache Strutsのデメリット

Apache Strutsにもデメリットもあります。

一番のデメリットはぜい弱性です。

セキュリティに関してやや弱いところがあるので注意する必要があるでしょう。


JSF

ノートパソコン


JSEとはJava Server Facesの略で、2004年に最初のバージョンがリリースされました。

いくつかの改良を重ねて2017年にはJSE2.3をリリースしています。

JSEはユーザーが操作する部分を簡単に作ることができるフレームワークです。

さらにUIコンポーネントというシステムが採用され、コンピューターとユーザーの情報をやり取りするユーザーインターフェースにおける構成要素をオブジェクトとして利用できます。

システム開発のときにブラウザーごとによる動きの違いなどを気にする必要がないため、複雑な知識を持たなくてもシステム開発を行うことが可能です。


JSEのメリット

JSEのメリットは仕事のしやすさです。

システム開発とデザインを別々に作業できるので、開発の効率がアップします。

そのためApache Strutsよりも使いやすいという意見も少なくありません。


JSEのデメリット

JSEのデメリットは性能面です。

JSEフレームワークは複雑な処理を行っているので、性能面で他のフレームワークよりも劣ることがあります。

特に大量のアクセスが発生するアプリケーションについてはやや不向きなところがあるので注意したほうがいいでしょう。


Spark Framework

たくさんのモニタがあるシステム制御室


Spark Framework はカリフォルニア大学バークレー校が開発したWebアプリケーションフレームワークで、分散処理の機能を持っています。

大量のデータについての複数のコンピューターでの並列処理ができ処理を短時間で実行させることが可能です。

そのため以下のケースでは大きな強みを持っています。

  • プロジェクトで用いるデータが大量である
  • データの高速処理を必要とするプログラムである
  • 分析する対象が大量にある

Spark Framework は高速での処理が必要なシステム開発をする際に有効なフレームワークです。


 Spark Framework のメリット

Spark Framework のメリットはさまざまなデータソースに対応していることです。

Amazon S3やGoogle Cloud、StorageやHDFSなど多くの企業が使用しているデータソースを使用できるのでシステム開発がしやすくなっています。

Sparkを利用するときにクラウド上でシステムを構築しておくことで短時間での開発が可能です。


 Spark Framework のデメリット

Spark Framework のデメリットは利用実績の少なさです。

他のフレームワークと比較すると利用者が少ないのでシステム開発にどれほど貢献できるかを立証できていません。

そのため大手企業の多くはSparkを利用していないのが現状です。

ただし今後の展開によってはSparkの価値が高まる可能性も大いにあります。


Play Framework

と可視化されたネットワーク


Play Frameworkは2009年にリリースしたWebアプリケーションフレームワークです。

Javaの基礎的な知識を持っていれば利用できるという強みを持っています。

Play Frameworkは以下のケースで利用可能です。

  • Webアプリの開発
  • スマートフォンアプリと通信するバックエンドの開発
  • Webアプリのバックエンドの開発


Play Frameworkのメリット

Play Frameworkのメリットは通信速度の速さです。

生産性を重視しておりServletもJSPなどの仕様は利用しません。

プログラムをModel、View、Controllerの3つに分割したMVCという設計に基づいて開発しているので高速処理が可能となっています。

開発費用に制限のある企業やスピーディーな開発が必要な企業に向いています。


Play Frameworkのデメリット

Play Frameworkのデメリットは難易度の高いJavaの知識を必要とすることです。

また日本語の情報が少ないので慣れるまでに時間がかかるという問題もあります。

ただしPlay Frameworkはどんなシステム開発にも対応可能で最新技術にも対応できるため、これからスキルを身につけたい方にはおすすめのフレームワークです。


フリーランスエンジニアにおすすめのフレームワークは「Spring Framework」

チャートとグラフが出力されている近代コンピュータ


フリーランスエンジニアにとって重要なのは安定して仕事を受注できることです。

そのためフレームワークを学習するときにはもっとも人気のあるものを選択することが大切でしょう。

2019年5月におけるJavaフレームワークの案件数は以下のとおりです。

  • Spring Framework 344件
  • Play Framework 114件
  • JSF 96件

最近では「Spring Framework」の需要が高まっていることがわかります。

このことから現在のおすすめフレームワークは「Spring Framework」です。


総括

Web開発


フレームワークを利用すると効率よくシステム開発を行うことができます。

ただしそれぞれのフレームワークには特色があるので目的に合ったものを学習するようにしましょう。

またフレームワークの中には高いスキルが必要となるものもあります。

Javaについての学習をしっかり行っておくことも重要です。

今回は多くの企業が採用しているフレームワーク、企業が採用する可能性のあるフレームワークなど5つをご紹介しました。

自分の能力に合ったものや今後も需要がありそうなものを選ぶことが大切です。

そうすることでSIer系のエンジニアやフリーランスエンジニアとしてより一層活躍できるでしょう。