ランサーズのフリーランスエンジニアの仕事内容や単価・評判は?受注すべき案件や稼げる案件の見極め方を伝授
近年フリーランスへの関心が高まっており、「自分のITスキルを使ってフリーランスに挑戦しようかな」と考える人も増えています。
この記事のポイントは「フリーランスエンジニアの仕事内容や単価について」「フリーランスとして稼ぐ際のポイント等について」の2つです。
まずクラウドソーシングサイト「Lancers」の評判について触れた後に、ITエンジニアの各案件の内容について見ていきます。
後半では「稼ぎやすい案件」「案件の見極め方」等にも触れていくので、参考になれば幸いです。
Lancersの強み
今回は、クラウドソーシングサイトの中でも「Lancers(ランサーズ)」に特化して紹介していきます。
クラウドソーシングサイトとしてLancersは高い評価を受けており、利用者数(ランサー)が非常に多いです。
Lancersのフリーランスエンジニアの案件に触れる前に、Lancersの強みについて紹介していきたいと思います。
1:大手なので安心感がある
Lancersの特徴として、「業界最多の依頼実績」を持っている点が挙げられます。
小規模なサイトだと自分のニーズにあった案件を見つけるのも一苦労ですが、Lancersのような巨大サイトであれば案件探しも簡単になります。
大手であるため、サポート体制が厚いというのも強みです。
2:高単価の案件も多い
要求されるスキルが高いほど、単価も高くなっています。
エンジニアとしてのスキルを磨いて受注していけば、Lancersでの仕事だけである程度の収入を得ることも可能です。
詳細は後述しますが、Lancersでのランク(シルバー・認定ランサーなど)を高めていくことでより良質な案件を獲得しやすくなっていきます。
Lancersはフリーランスでも働きやすい
クラウドソーシングサイトは数多くありますが、Lancersはその中でも特にフリーランスにおすすめのサービスです。
その理由を2つ紹介していきます。
1:仕事のジャンルが豊富
エンジニアの「システム開発」だけでも、多くの仕事がLancersにはあります。
企業に常駐して働くことができる案件だけでなく、在宅案件も含まれているのが特徴です。
「フリーランスとしてどう働きたいか」のニーズに合ったものを選べるのも、豊富な数の案件を揃えているためといえるでしょう。
2:「仮払い」のおかげで安心して作業できる
Lancersでは、「仮払い」というシステムを導入しています。
これは「作業を開始する前に、クライアントが報酬を運営に先払いしておく」というものです。
これによって、「作業を行なったにも関わらず報酬をもらえない」というトラブルを避けることができます。
フリーランスエンジニアの仕事内容と単価(Lancers)
Lancersには、多様なエンジニア向け案件があります。
長期・常駐案件もあり、各人のスキルに沿って案件を選ぶことができます。
商社・メーカー・金融・出版…など、業界も多様なため、自分が精通している業界にSIerフリーランスとして関わることが可能です。
全てを紹介するとキリがありませんが、ここでは「システム開発・運用」のジャンルからいくつかの種類の案件を挙げていきます。
1:業務システム・ツール開発
例えば「Salesforce・SFAシステム開発」では、600,000〜800,000円ほどの単価の案件が見られます。
「週3日、常駐」という形で作業するタイプの案件もあるので、SIerでの経験を生かして常駐したいというエンジニアにもおすすめです。
2:システム管理・保守・運用
インフラエンジニアとしてのスキルが豊富な方にオススメの案件です。
「サーバー管理・保守」を例にすると、「Windowsサーバの保守」「ネットワークエンジニアの保守・運用」などがあります。
単価は様々ですが、「週5日」での案件が多く、安定して仕事をしたい人にオススメです。
「Windowsサーバー・PowerShell保守」の場合、単価が500,000〜600,000円/月(週5日)となっています。
そのほかの管理保守案件でも、概ね「600,000円」前後が多いです。
3:サーバー・ネットワーク構築
事業所のネットワーク構築・WordPressで用いるサーバーの設定ほか、サーバーサイドの仕事が数多く揃っています。
Lancersでの単価は、サーバー移転が「30,000~60,000円/作業費のみ」、サーバー構築が「50,000円~100,000円/作業費のみ」などです。
4:データベース設計・構築
専門性が高い領域であり、顧客ニーズを詳しく理解しての設計・構築が求められます。
要求されるスキル水準が高い分、単価は「300,000~800,000円」と高めです。
SIer正社員でデータベースに関わる仕事を主に担当していたのであれば、データベース関連の案件に特化することで安定した収入を見込めます。
5:テスト・デバッグ・検証等
システムに不具合が発生していないかをチェックする仕事です。
Lancersでは、単純なテストのみの単価は「2,000~20,000円」、バグ改修を行う場合の単価が「20,000円~400,000円」となっています。
バグ改修のほうが要求されるスキル水準が高いため需要が多く、単価もその分大きくなっています。
SIer企業では、若い正社員(新卒など)が現場での経験を積む際にまず「テスター」として参画することも多いです。
高度な専門性を求められやすいフリーランスの場合、テスターだけで大きく稼ぐのは難しいです。
6:スマートフォン向けアプリの開発
スマートフォン向けのアプリケーションを開発する仕事です。
iOS・Andoridのどちらも豊富な案件が紹介されており、フリーランスの希望に応じて仕事を選べます。
ここで挙げた6種類以外にも数多くのジャンルの仕事があるため、詳しくはクラウドソーシングサイトの公式ページをチェックしてみて下さい。
Lancersで受注すべき案件とは何か?見極め方について
Lancersには非常に多くの案件があるためエンジニアとしては嬉しいですが、「受注すべき案件」とはどういったものなのでしょうか。
案件の見極め方について、いくつかのポイントを紹介していきます。
1:単価が大きいもの
まず、たくさん稼ぎたいのであれば「単価が大きいもの」を積極的に受注していくのが最もシンプルです。
Lancersは高単価の案件が数多くありますが、いたずらに単価を低く設定している案件も無いとはいえません。
エンジニアとして稼いでいくのであれば、まずは単価重視で受注していくことが必要です。
単価が低い案件ばかりを受注していると、作業に投入した時間の割に大きく稼げないという事態になってしまいます。
ITエンジニアのスキルをある程度持っているのであれば、単価が大きいものを意識して狙っていくべきでしょう。
2:需要が大きいジャンルを選ぶ
継続的に収入を得ていくには、「安定的に働ける」スタイルが好ましいといえます。
仕事を絶えさせないという意味でも、まとまった需要が見込めるスキルを持つことがフリーランスエンジニアとしては大切です。
需要が大きいジャンルの案件を積極的に選び、そこでの経験を積んでいくことで次の案件も取りやすくなっていきます。
場数を踏んでいけば、ランク(認定ランサーなど)も効率的に上げられるのでお得です。
3:常駐タイプの多いジャンルを目指す
「週3〜5日で常駐」というスタイルの案件も多いです。
普通のSIer正社員と同じように常駐して働くことができ、長期間にわたるプロジェクトが多いのも特徴として挙げられます。
会社員時代にSIer企業で働いていたのであれば、慣れているという意味で常駐を好む方もいるかもしれません。
4:発注回数の多いクライアントの案件を取る
発注回数の多いクライアントはLancersでの募集に慣れているため、エンジニア側からしても安心感があるでしょう。
Lancersの経験が豊富なため、報酬支払いや契約までのプロセスでトラブルになるリスクも比較的少ないといえます。
Lancersで頻繁に案件を出しているクライアントから高評価を受ければ、次の仕事に繋げやすくなるというメリットもあります。
5:説明が明確なクライアント
クライアントの募集内容やメッセージが、明確になっているかどうかも大切です。
- どのようなスキルを期待しているのか
- どういった業務を行って欲しいのか
- 報酬は具体的にいくらなのか
などを明確に説明しているクライアントを選ぶべきです。
細かなポイントを有耶無耶にしたまま契約成立になると、後々トラブルの原因となってしまうことも考えられます。
「直接顔を合わせなくても仕事の依頼ができる」のがLancersの強みですが、トラブルを防ぐためにもコミュニケーションは行っていくべきです。
6:発注率も大切
依頼主(クライアント)のプロフィールでは「発注率」を特に重視して見ることをオススメします。
発注率とは「Lancersで募集を行い、契約にまで至った割合」のことです。
当然エンジニア側からすれば「発注率100%」が最も嬉しい状態であり、理想的なクライアントといえます。
クライアントの発注率が高いほど、提案した後に契約成立まで向かう可能性が高くなるため、積極的に狙うべきです。
Lancersの「稼ぎやすい案件」について
単価の高低は案件によって様々ですが、「稼ぎやすい案件=仕事を得やすい案件」という点で、オススメのジャンルを紹介していきます。
仕事の数が少ないジャンルだと思うように稼げないため、需要の大きい分野で集中的に受注していくのも有効な戦略です。
1:システム運用・保守・管理
2019年12月現在、Lancersで「約700件」の仕事がヒットしました。常駐・長期間の案件が多く、安定的な収入が見込めます。
2:Webシステム開発・プログラミング
同じく12月現在、Lancersで「約800件」の仕事がヒットしました。プログラミング言語でいえば、Javaを使った案件が若干多めです。
3:新入社員向け講師(プログラミング)
新入社員向けに行うプログラミング研修の講師をクラウドソーシングで募集している例もあります。
Lancersでは「週5日で800,000円/月」という案件が存在し、プログラミング言語でいうとJava・C言語が中心です。
話す力に長けているエンジニアであれば、講師の案件に携わってみても良いでしょう。「講師・ITコンサル」という分野で案件を探すこともできます。
「認定ランサー」になると稼ぎやすくなる
Lancersでは、ランサー向けに「ランク制度」というものが設けられています。
- レギュラー
- ブロンズ
- シルバー
- 認定ランサー
数字が大きいほど、高ランクのランサーという評価です。
実績を積むごとにブロンズ・シルバーとランクが上がり、特定の要件を全て満たすことで「認定ランサー」の評価を受けられます。
認定ランサーに到達すると運営から「案件紹介」を受けることができ、高単価&高発注率の案件に携わりやすくなります。
効率的に稼ぐには、認定ランサーを目指していくのもアリです。
Lancersでの受注率を上げていくには
Lancersで稼ぐには仕事を受注しないと何も始まりません。そのため受注率を上げていくことがとても大切です。
少しでも仕事の受注率を上げていくには、「提案」を積極的に行っていく必要があります。
上述した「認定ランサー」のエンジニアたちはこの提案がとても上手く、仕事の受注・成果へ結びつけています。
わかりやすい提案を行うことで、クライアントを「この人になら頼んでもいいかもしれない」と動かすことができるでしょう。
提案は簡潔に行うのがベスト
クライアントには大量の提案書が届くため、長々とした提案よりも「簡潔・明瞭」な提案書がベストです。
長すぎると途中で読み飛ばされてしまうこともあるので、読みやすい提案書にすることを心がけましょう。
- スキル内容
- 納期
- 報酬
- 仕事を行う際の意気込みなど
これらを短めにまとめると、クライアントも読みやすくなります。
Lancersのエンジニア案件で求められる人材とは
1:スキルが高い
会社員だと「企業同士のコネクション」で決まる場合もあリますが、フリーランスエンジニアだと「スキル・実績」が尚更大切です。
経験を1つ1つ積み上げてスキルを磨くとともに、フリーランスとしての実績を適切にアピールできるかどうかもポイントになってきます。
2:コミュニケーションができる
スキルだけあっても、コミュニケーション力が著しく低い場合はなかなか評価されない可能性があります。
在宅ワークという形で独りで作業するならともかく、社内常駐スタイルの案件の場合、ある程度のコミュニケーション力は必須です。
何らかのマネジメントが求められる案件(プロジェクトリーダーなど)ならば、チームをまとめるためのコミュニケーション力は必須でしょう。
高いITスキルを持ちコミュニケーションにも問題がないのであれば、「優れたフリーランスエンジニア」として活躍できます。
おわりに
現在、フリーランスエンジニアとして活躍している人はたくさんいます。
LancersにはたくさんのITエンジニア案件があるため、スキルさえあれば仕事で困ることはほぼありません。
スキルを磨き、フリーランスエンジニアとしての一歩を踏み出しましょう。