フリーランスの増加に伴って、新卒でフリーランスの働き方を選ぶ人も増えているようです。

そこで今回は、新卒フリーランスで失敗を防ぐ方法を徹底的に解説していきます。


そもそも新卒フリーランスは可能なのか?

フリーランス 悩み


そもそも新卒フリーランスになるのは可能なのでしょうか。

新卒フリーランスになるのは可能ですが、準備とスキルがかなり必要になることを理解しておきましょう。

多くの場合、あまりお勧めされない選択肢といわれています。

だからこそ、新卒フリーランスに挑戦するなら準備しておくことが大切です。


アメリカでは大卒フリーランスが増えている

増加傾向


アメリカでは新卒フリーランスが増加傾向にあります。

というのも、専業+兼業フリーランスという働き方が多く、フリーランスへの敷居が低くなっているのが特徴です。

日本でも副業が解禁されている企業が増えてきました。

アメリカの状況は10年後日本でも一般的になるといわれているので、これから兼業フリーランスが増えてくるでしょう。


新卒フリーランスになる前にチェックしておきたいこと

勉強するくまさん


ここからは新卒フリーランスになる前にチェックしておきたいことをご紹介します。

これから新卒フリーランスになりたいと思っているなら、しっかり自分を見つめ直す必要がありそうです。


大企業や有名企業に就職する可能性を棒に振ってもいいのか

会議


新卒は大企業や有名企業に就職するためのチャンスがあります。

同じ学生は大企業や有名企業に就職したことを報告し、あなたはどうするの?と問われることになるでしょう。

そのときに、大企業や有名企業に就職するチャンスを棒に振ってまでフリーランスを選ぶ価値があるのでしょうか。

新卒だからこそ会社員でしっかりと研修してもらえるというメリットもあります。

会社員になりたくないからフリーランスという安易な選択をしていませんか?

フリーランスになる覚悟があるならもっと賢く社会の仕組みを利用するべきです。


十分なスキルを持っているか

若いスタートアッププログラマ


フリーランスになるために、あなたはどんなスキルを持っているのでしょうか。

これは自信がある!というスキルが思いつかないのであれば、新卒フリーランスになるのは無理です。

スキルといっても新卒フリーランスになるなら、圧倒的なスキルが求められます。

フリーランスは独立することを意味しているので、そのスキルで起業できるのかを基準に検討してみましょう。


長期的なキャリアを描けているか

キャリア


新卒フリーランスになるなら、長期的なキャリアを描けていることが必要になります。

ただフリーランスへの憧れではなく将来の目標があり、その目標のためにフリーランスが近道という選び方が最も理想的です。

将来なりたい自分の理想像をまず描き、その延長線上に新卒フリーランスがあるのかを考えてみましょう。

ただのフリーランスへの憧れであるなら考え直すことをおすすめします。


学校以外での人脈があるか

フリーランスの人脈


あなたは学生以外にどんな人脈を持っていますか?

フリーランスになるなら人脈も必要です。学生仲間が多いだけではフリーランスとして生計を立てることは難しいでしょう。

企業の役員や取締役などと繋がっているのでしょうか。仕事に繋がる人脈はあるのでしょうか。

学生のうちに同じレベルの人脈から抜け出して、新しい人脈を獲得しておく必要があります。


貯蓄が充分にあるか

お金


フリーランスは不安定な職業です。

とくにフリーランスになりたての時期は、最初の仕事の獲得や次の仕事まで間が空いてしまうこともあります。

そのため、ある程度貯蓄をしてからフリーランスになることが必要になるでしょう。

また、フリーランスへの信頼は低いので、将来的に家や車を購入するまでにも貯蓄が必要になります。


新卒フリーランスになる前に知っておくべきこと

CTO 代表 会社 役員


新卒フリーランスは良いことしか見えていないのかもしれません。

しかし、新卒フリーランスで知っておくべき事実としっかりと向き合っておきましょう。


会社員よりも大変



新卒フリーランスは、実は会社員よりも何倍も大変です。

新卒フリーランス=自由と考えているなら、その考えは甘いといえるでしょう。

努力するからこそ自由は獲得できるもの。

会社員なら仕事は会社が与えてくれますが、フリーランスには安定した仕事を獲得できる保証はないことを理解しておきましょう。

また経験がない分、相場よりも低い単価で仕事を依頼されることも多いことをしておくべきです。


約束されたキャリアはない



フリーランスには約束されたキャリアはありません。

会社員であれば自動的に昇給して、昇進のチャンスもめぐってくるでしょう。

しかし、フリーランスの場合は単価のアップもポジションを上げることも自分で獲得しなければなりません。

また、経験年数だけではなく、スキルが伴っていることが重視されるでしょう。

あなたが自分のキャリアのためにスキルを磨き続けることができるでしょうか。


思ったよりも孤独

孤独


フリーランスは気楽ということもありますが、人と接することが好きな人にとって苦痛に感じることもあります。

会社員なら周囲に人がいて相談できる上司や同僚に恵まれるでしょう。

しかし、フリーランスの場合は相談できるフリーランス仲間も自分で探して出会っていく必要があります。

また、仕事の相談もできる人が限られてくる上に、仕事の責任はすべて自分の責任です。

自分を強く成長させるチャンスでもありますが、精神的に弱い場合はフリーランスとして挫折してしまうこともあるでしょう。

孤独や責任感にも押しつぶされない強い精神力も必要であることを知っておくべきです。


新卒フリーランスでの失敗を防ぐ方法



ここからは新卒フリーランスで失敗を防ぐ方法をご紹介します。

これなら新卒フリーランスを挑戦してみる価値はあるかもしれません。


副業可能な企業に勤める

Webデザイナー


最も新卒フリーランスとしておすすめなのが、副業可能な企業に勤めることです。

今では大手企業も副業を認めていることが多くなりました。

会社員とフリーランスの兼業で忙しくなりますが、フリーランスが軌道に乗ればいつでも会社員は辞められます

最もリスクの少ない新卒フリーランスのなり方で、アメリカでも多い方法といえるでしょう。

兼業は想像以上に忙しいですが、楽をするためのフリーランスではありません。

社会人としてしっかり会社で研修を受けられて、フリーランスでも挑戦できる最高の環境を経験しておくべきです。


期限を決めておく

ステップアップ


兼業ではなく最初から新卒フリーランスだけと決めているなら、期限を決めておくべきでしょう。

新卒からおおよそ1年~3年までは第二新卒として面接を受けることが可能です。

もし新卒フリーランスが上手く軌道に乗らなかった場合、第二新卒までの期間であれば会社員として経験を積み直すことができます。

会社員になったとしても、しっかりと経験を積んでスキルを磨いたらフリーランスに再チャレンジすることも可能です。

長い人生なのだから、1度くらい会社員を経験しておくのもいい勉強になるかもしれませんよ。


新卒フリーランスで失敗しないための準備

フリーランスエンジニア


新卒フリーランスには準備が必要ですが、ここでは失敗しないための準備をご紹介します。


企業のインターンに参加する

コミュニケーション


新卒フリーランスで失敗に陥りがちなのが、自分のスキルを過信している場合です。

そこで、企業インターンに参加することで会社員より優秀なのか、実際に仕事ができるのかという実力試しが可能になります。

自分がフリーランスとして独立する分野の企業インターンに参加するがおすすめです。

その企業でぜひ来てほしい!と言われる優秀な人材であり、スキルを認めてもらえれば自信にもなるでしょう。

フリーランスになる前の実力試しができる上に、会社員の仕組みをのぞくことができるというメリットもあります。


エージェントに相談してみる

仕事探し


フリーランスのエージェントサイトはここ数年で増えています。

だからこそ、フリーランスのスペシャリストであるエージェントに相談しておきましょう。

最近では未経験案件も多くなっているようなので、単価や市場価値などを教えてもらうこともおすすめです。


新卒フリーランスで身につけるべきスキル

数学を解く女学生


ここからは新卒フリーランスで身につけておくべきスキルをご紹介します。

必ず役に立つものばかりなので、今のうちに身に付けておきましょう。


英語

仕事探し ニュース


まずは英語を身に付けておくことをおすすめします。

ITが発展していくと、仕事の流れもよりグローバルに変化していくでしょう。

日本では新卒だと案件獲得が難しいこともありますが、海外ならスキル重視なので新卒だから獲得できないこともありません。

これからの時代、日本だけのフリーランスになるのではなく世界で活躍できるフリーランスを目指すべきです。


ITスキル

デスクトップでコーディングする若い男性


これからはITスキルは一般常識となります。

フリーランスの仕事の宣伝や広告もITスキルがあれば営業する必要もありません。

また、フリーランスなりたての時期はできるだけ出費を抑えたいので、自分でできることを増やしておきましょう。

IT業界以外でフリーランスになる場合でも、ITスキルを持っていることで他の収入減を獲得することも可能です。

インターネットを介して仕事を獲得することが多くなるので、ITスキルは一般常識として身に付けておくべきでしょう。


新卒フリーランスで稼げる人の特徴

給料ランキング


新卒フリーランスで稼げる人には特徴があります。新卒フリーランスで稼げる人の特徴をご紹介しましょう。


突出したスキルを持っている

システムエンジニア 面接


まずは突出したスキルを持っている人です。

新卒フリーランスになるには当たり前のことになるでしょう。

しかし、会社員になったとしても成功していると誰もが思えるような人であり、スキルを兼ね備えているのが特徴です。


人生設計が明確

ドアに入るビジネスマン


フリーランスになることが人生設計に組み込まれており、情熱がある人も稼げる人の特徴です。

人生設計といってもざっくりとしたものではなく具体性のある人ほど稼げる傾向にあります。

具体的に表せるほどリアルにシュミレーションしていたからともいえるでしょう。

フリーランスになってからの人生をしっかり描けているかが稼げる人になれるかの違いです。


学生の頃から準備している

フレンドリーに握手を交わす人々


新卒フリーランスで稼げる人の特徴は、学生の頃から準備していることが挙げられます。

学生時代からコツコツと自分の活動をブログやSNSなどに投稿していたり、学生のうちに起業している人もその例です。

それだけ行動力があり人脈も形成していることで、新卒フリーランスになったとしてもすぐに軌道に乗ることができるのでしょう。


新卒フリーランスのメリット

フリーランス協会


新卒フリーランスを経験することは実はメリットもあります。新卒フリーランスのメリットをご紹介しましょう。


レア人材になれる

喜ぶ男性 会社


新卒フリーランスを経験したのちに会社員になったとすると、レア人材として重宝されることがあります。

フリーランスでは通常の会社員をしていた人とは違って、自発的に行動できる力が備わっています

そのため企業で中心となる人材を獲得したい場合に、新卒フリーランスの経験がメリットに働くといえるでしょう。


若いときの方が挑戦しやすい

システムエンジニア


新卒フリーランスの最大のメリットとして挑戦しやすいことが挙げられます。

会社にも慣れ始めた30代前後になると、結婚や家・車の購入などでなかなか挑戦しづらい状況になっていくでしょう。

しかし新卒のうちに挑戦しておくことで、お金がなくてもそれほど困らないというメリットがあります。

苦しい生活にも我慢することができる20代のうちなら、フリーランスで窮地に陥ったとしても耐えられるスタミナがあるでしょう。

若いうちの苦労は買ってでもしろ!とよくいわれますが、新卒フリーランスを経験することで得られることはたくさんあるはずです。


常に自分を成長させる

フリーランスSE


新卒に限らず、フリーランスは成長し続けることが求められます。

新卒フリーランスに挑戦するなら、絶対的なスキルを持ち合わせておくべきです。

また、そのスキルを向上させ続けることとビジネススキルも身に付けていくべきでしょう。

会社員であれば自然に学べることも、フリーランスでは意識的に学んでいくことが必要になります。

会社員は学びながらお金をもらえる貴重な機会でもあるので、兼業フリーランスとしての道も検討してみるといいでしょう。

新卒フリーランスにこだわるのであれば、苦労を覚悟したうえでしっかり準備を進めていくことが大切です。