はじめに

タイピング


MySQLのデータ管理は、OSによってソフトが異なるケースがあります。

Windows専用は、HeidiSQLがありますが、Macユーザーには、HeidiSQLを使うことが不可能です。

それは、HiediSQLがWindows専用なので、Macには対応していません。

Macユーザーは、HiediSQLと類似した機能を持つ、Sequel ProやTablePlus、DataGripを使います。

今回はフリーソフトウェアで基本操作の評価が高いSequel Proの紹介です。

Sequel Proのインストール方法や基本操作などについて解説します。


Sequel Proとは

Macbookでプログラミング


Sequel Proは、Mac用のMySQLのデータをGUI操作で管理するためのアプリケーションです。

MacユーザーにとってMac用のMySQLデータ管理ソフトとして必要な機能を兼ね備えています。

Sequel Proは、フリーソフトウェアですが、基本機能は充実しているため、Macユーザーにとっては重宝されているソフトです。


Sequel Proの特徴


Sequel Proの特徴は、GUI操作で簡単に使えることやSSL Tunnelが使えることです。

GUIで操作できると使い始めや使い慣れていない場合でもすぐに馴染むことができます。

Macユーザーが使う他のMySQLのデータ管理ソフトウェアであるTable PlusやDataGripと違い、無料で使えることもSequel Proの特徴です。

基本的な操作や基本的な機能をほぼ網羅しているのにフリー。

しかも、使いやすいというのがSequel Proの特徴になります。


Sequel Proのインストール方法


Sequel Proをインストールするためには、まずSequel Proのファイルがダウンロードされていることが前提です。

Sequel Proのファイルは、公式サイトからダウンロードできます。

ダウンロードしたらファイルを展開して、Finderが立ち上がってフォルダが現れます。

Finder内にアプリがダウンロードされていることを確認してください。

その後アプリケーションフォルダに移行してSequel Proのインストール完了です。


Sequel Proの機能


Sequel Proは、便利な機能が色々あります。

まず、CSVファイルをSequel Proへ取り込むことが可能です。取り込むことができたら取り出すこともできます。

バックアップとしてファイルをエクスポートして保存することが可能です。

ここではCSVファイルインポート」「ファイルエクスポート」の機能を説明します。


CSVファイルインポート

Sequel Proは、CSVファイルを取り込むことが可能です。追加したいデータのCSVファイルを用意します。

Sequel Pro画面左上にあるファイルタブからインポートを選択して、CSVファイルをアップロードしましょう。

CSVファイルをインポートする際には、ファイルを選ぶ時「最初の行にフィールド名を含む」にチェックがあることを確認してください。

開くボタンを押して次へ進むと追加データのプレビューへ移り、カラム名や追加データの確認ができます。

最後に「インポート」ボタンを押せばデータがインポートされます。


ファイルエクスポート

Sequel Proの画面で「ファイル」をクリックしたら、「エクスポート」の項目をクリックします。

ここでエクスポートしたいテーブル内のデータ選択やエクスポートする際のファイル形式を選択することが可能です。

他のソフトへインポートしたい場合は、CSVファイル形式で保存が一般的です。

ただ、エクスポートは、SQL、 XMLやDot形式でもできます。


Sequel Proの設定方法


Sequel Proをインストールして使い始める際、設定しておくべきプロセスがあります。

それはデータベースの選択や接続です。

データベースに接続しないとデータは出てきませんので、Sequel Proをインストールしたらデータベースの設定をしましょう。

ここでは「データベース接続」「データベース選択」「データベースの確認」作業の紹介です。


データベースへ接続

Sequel Proを起動します。

ソケットを選択してユーザー名を入力し、接続をクリックしましょう。

この時「お気に入りに追加」をすれば毎回入力する手間を省くことができるので活用してください。

2回目ログイン以降は、設定したホストが表示されるので簡単に接続できます。

もし、接続できない場合は、サーバーが起動していないかもしれないので、ターミナルで確認が必要です。

ターミナルで確認後「Success」の文字が現れたら接続が成功したことになります。


データベース選択


Sequel Proを接続するためのデータベースを選択することが可能です。

ただし、データベースが何も追加されていなければここではデータベースが選択できません。

あくまでもデータベースが存在していることを前提としています。

データベースがない場合は、データベースを追加することが可能です。

もし、データベースを追加したのにうまく表示されない場合は、データベースを再度読み込むことができます。


データベース確認

Sequel Proはデータベースを接続、選択したらデータベースにあるテーブルが一覧で表示されます。

確認したいデータのテーブルをクリックしたら、テーブルの情報が下に表示され確認することができます。

確認できる内容は、データの容量、作成日、エンコーディングなどです。

テーブル情報が表示されている下の歯車アイコンをクリックして、新たにテーブルを開くことができます。

この機能を使うと複数タブを開いていろいろな作業を同時進行で行うことが可能です。

Sequel Proの使い方


Sequel Proを実際に使うとき、Sequel Proには色々なファンクションがあります。

ここでは、基本的な使い方の紹介です。基本となるボタン操作について説明します。


構造ボタン

構造ボタンは、テーブルの構造を確認したいときに使うボタンです。選択したテーブルは、カラムに詳細が映し出されます。


内容ボタン

テーブル内に保存されている内容を確認・追加・編集や削除できるボタンです。

内容ボタンを押したら編集できるのではなく、内容確認し、編集したい場合は、クリックして項目を選択します。

テーブル内にあるデータを検索することも可能です。カラム名や条件を指定してデータを探すこともできます。

歯車のアイコンが右下にあり、そこから表示するレコードの数を決めることが可能です。

デフォルト設定は1,000なので増減してカスタマイズできます。


クエリボタン

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SQLでデータを確認することができるボタンは、右側にあるクエリボタンです。

画面が上下で分割されていて、上のブランクにSQLを入力して、下に結果が表示されます。

通常、コンソールで表示された結果は、見づらいことが多く、ストレスに感じてしまうこともあります。

しかし、このクエリボタンを使ってSQLを入力すると結果がすぐに下に表示されて見やすいです。

使い勝手がよく、ストレスフリーといえるでしょう。


その他ボタン

関係ボタンは、Sequel Proのファイルと外部キー制約のリレーションシップを確認できます。

トリガボタンは指定のトリガを確認することが可能です。

情報ボタンは、テーブルの詳細情報をチェックできます。


テーブル追加

Sequel Proは、テーブルを新たに追加することが可能です。

画面下の+」をクリックするとテーブル名やエンコーディングなどを設定する画面が表れます。

必要情報を入力したらテーブル追加完了です。


テーブル編集

Sequel Proは、テーブルを編集することも可能です。

先ほど追加した「+」ボタンのとなりにある歯車ボタンをクリックします。

テーブルを複製や削除などのメニュータブが出現するのでそこから編集作業が可能です。


Sequel Proのメリット

Close-up of programmer's hands working on source codes over a laptop.


Sequel Proのメリットは、簡単に操作ができること。

Sequel Pro自体の操作もそうですが、ファイルの抽出や作業処理が簡単なところもSequel Proのメリットです。

ここでは、Sequel Proのメリットを3つピックアップして注目していきます。


GUIで簡単に操作

Sequel Proは、操作がGUIでできます。GUIで操作できるとコードをよく知らなくてもある程度使いこなすことが可能です。


ファイルのインポート・エクスポートが簡単

Sequel Proは、ファイルのインポートやエクスポートが簡単にできます。

画面上のファイルからインポートやエクスポートを選択して、ファイル形式や抽出入したいデータを選択するだけです。

操作に慣れている人は、SQLやXMLなどでファイルをエクスポートしたりもできます。

慣れていない人は、CSVファイルでインポートもエクスポートも扱うことが可能です。


クエリの結果がコピペ可能

Sequel Proは、クエリの結果を保存するため、クエリ結果をExcelやNumbersにコピペすることができます。

Sequel Proのユーザーにとっては当たり前の操作です。

しかし他のMySQL管理ソフトではできないことが多いのも事実。

クエリ結果のコピペができることはメリットだといえるということです。


Sequel Proの代替ツール


Sequel Proのユーザーの中でたまにMySQL8.0が対応していないと報告があがっています。

Sequel Proで満足しているけど、対応していないと使えないから困るケースです。

ここでは、Sequel Proと類似した機能を持つツールを紹介します。


TablePlus

Sequel Proの代替えで使うのに無料版だと少し物足りないかもしれませんが、TablePlusはほとんどSequel Proと同じ機能を兼ね備えています

ダウンロードしてすぐに使うことができますが、機能を増やしたり精度を上げる場合は購入が必要です。

ただ、無料版でも動作が軽く、CSVファイルのエクスポート機能などがあります。


DataGrip

DataGripをSequel Proの代替えに選ぶケースがあります。

DataGripはmacOSだけでなく、WindowsやLinuxにも対応しているソフトです。

IntelliJを開発したJetBrainsの製品になります。

高機能の評判が高いソフトですが、有料であることや日本語対応していないところがネックです。


TeamSQL


Sequel Proの代替えとして有名なのが、TeamSQLです。

Sequel Pro同様、無料で全部の機能を使うことができます。

SSH接続やCSVファイルのエクスポートが可能です。

Sequel Proと違うところは、動作が重いことや会員登録が必要なところです。


DBeaver

DBeaverは、JavaベースのMySQL管理ソフトです。DBeaverには有料版と無料版があります。

有料版はEnterprise Editionで、便利な機能が豊富です。

基本的な機能で問題ないならならCommunity Editionの無料版が適しています。

Sequel Proと同じ機能は、エクセルにコピペが可能なところやGUI操作であることです。


MySQL WorkBench

Sequel Proのバックアップとして使うケースが多いのは、MySQL WorkBenchです。

Sequel Proと機能がほぼ同じになります。

ただ、MySQL WorkBenchの方が動作が遅く、Sequel Proのユーザーにとって、メインにするには物足りないところです。


まとめ

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Sequel Proは、Macユーザーにとって無料で使えるMySQLデータ管理ソフトとして重宝されています。

基本的な機能を兼ね備えているので使い勝手が良いのが魅力。

また、GUI操作で簡単に使えることやダウンロードしてすぐに始められるなどメリットが多いソフトです。

Sequel ProはMac専用ですが、Windowsと互換性のある管理ソフトや有料でさらに高機能な管理ソフトもあります。

Sequel Proに慣れて物足りない場合は、他の管理ソフトも試してみてはいかがでしょうか。


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