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インタビュー:Chatwork株式会社 開発本部 副本部長:田中 佑樹様(https://corp.chatwork.com/ja/)

Q.募集中のエンジニアのポジションや仕事内容をお聞かせください。

募集しているポジションは多岐にわたりますので、代表的なところをご紹介します。

  • PHP開発エンジニア
  • Scala開発エンジニア
  • iOSエンジニア
  • Androidエンジニア
  • Webオンサイトエンジニア
  • UI/UX系デザイナー

まず、弊社がサーバーサイド言語として採用しているPHPとScala、これらを使った開発ができるエンジニアの採用を進めています。

またモバイル版アプリをリリースしていますので、そのメンテナンスや開発ができるiOSエンジニア・Androidエンジニアですね。

ブラウザ版アプリの部分ですとWebFrontendのエンジニアを募集しています。弊社の全てのエンジニア職で採用を進めている状況です。

さらにプロダクトデザイン部ではUI/UX系のデザインができる方も募集しています。

Q.採用後はどのようなプロジェクトや役割を担うのでしょうか?

プロジェクトマネージャー

弊社ではプロダクトをどのように作っていくのかを決めて年間のロードマップに落とし込みます。

このロードマップに合わせて、大きなプロジェクトを動かしていく形です。

例えば新規機能の開発を例にとると、以下のような流れになります。

  1. 何を作るのか考える(プロダクトマネジメント室)
  2. プロジェクト化する
  3. リソースを集める(サーバサイド開発やiOS・Android開発など必要に応じて)

新規開発以外では、現在「裏側の仕組み」部分を大きくリプレイスするためのプロジェクトが動きつつある状況です。

Chatworkはサービス開始から約10年が経ち、レガシーな部分が数多く存在します。

今まで様々な手を打ってきましたが、ここに来て改めて大きなアクションを起こそうということになりました。

具体的には、今あるモノリシックなシステムを適切な大きさに分けてScalaで実装していくというリプレイス案件が走ろうとしています。

システムをどのような形で分けていくのか、どれくらいの規模のプロジェクトになりそうかといった試算を、PoCを挟みながら進めている段階です。

先程お伝えした新規機能を作りながら、裏側にある巨大なシステムを作り変える。これを同時に行っているので、とにかく人手が足りません。

弊社の社員は123名(2020年4月末日時点)、エンジニアは50名程いますが、ユーザーからの問い合わせ対応や新規機能開発、システムリプレイスまでをやるためにはもっとエンジニアを増やしていく必要があります。

また現在26万4000社以上(2020年4月末日時点)がChatworkを導入していまして、システム規模がかなり大きくなっています。

Chatworkが落ちてしまったら、あっという間にSNSで拡散されてしまうほど強い影響力がありますし、ユーザーからも期待されているサービスです。

ビジネスチャットというサービスの性質上、サービスが落ちてしまったらユーザーの仕事が進まない状況に陥ります。

ユーザーにとってインフラに近い存在になりつつありますので、絶対にサービスを落とせません。

そのためにはシステムの運用保守と新規機能の開発、裏側のシステムリプレイスを並行していくことになりますので、人員を増やす必要があります。

今後、正社員のみならずフリーランスの方々にお力を借りる可能性もあると思っています。

Q.事業のビジョンや競合企業との違いについてお聞かせください。

アジャイル開発の説明をする女性

弊社は、2011年3月にChatworkを提供開始しており、10年近くサービスを運営していますが、会社自体はその前から存在していました。

EC studioという会社でして、創業は2000年ですが、2004年に法人化してからは中小企業向けのITコンサルなどを行っていました。

当時のCTOであり、現在は代表取締役CEO兼CTOの山本正喜が「ビジネスチャットを作りたい」と言ってできたのが、現在のChatworkです。

その当時ビジネスチャットというもの自体あまり知られていなかったので、結構話題になりました。

また、弊社と一緒によく比較されるサービスもありますが、実はそれほど競合していないんじゃないかと考えています。

というのも、弊社はITリテラシーがあまり高くなくても使える「非IT」の方に向けたビジネスチャット作りをメインポリシーにしているからです。

私たちのメインターゲットはいわゆる「非IT」の方々で、一般的な「テック系」ではないんです。だから競合しないのだと思います。

ただしビジネスチャットを使う方の多くは比較的高いITリテラシーを持っているので、テック系のユーザーももちろん重要視しています。

ですからAPI拡充等を進めてテックフレンドリーなツールにもしていきたい。

でもメインターゲットはあくまで非ITの方ですし、非ITに向けたサービスでありたいと考えています。

Q.Chatworkならではの機能や工夫されている点を教えてください。

ドアに入るビジネスマン

他社サービスとの違いとしてよく話題になるのが、「既読」表示です。Chatworkには既読表示機能がないんですね。

ビジネスチャットにおいて、相手がチャットを見たか見ていないかを気にしてずっとモヤモヤしている状態は、チャットの送り手にとっても、受け手にとってもストレスになるという考えのもと実装していません。Chatworkは、即時に対応する必要のない「非同期コミュニケーション」として使うことを推奨しています。

最近ですとリアクション機能を実装しました。送られてきたメッセージに対して絵文字で反応がつけられる機能です。

しかしリアクションの種類がかなり限定されています。

他社サービスではリアクションの種類をカスタマイズできる物もありますが、Chatworkは6種類のみに限定しています。

なぜこうなったかというと、製品をどう成長させていくか検討する中で、プロダクトマネジメント室でユーザーインタビューを実施したんです。

その中で見えてきたのが、Chatworkユーザーはリアクションどころか絵文字すら使用していない、ということでした。

絵文字を付けることすらもハードルが高いと感じるユーザーが一定数いることが分かったわけです。そのため、ビジネスシーンでもよく利用される6種類の絵文字を厳選して提供することにより、まだ絵文字を仕事で使ったことがない人にも気軽に絵文字を利用してもらう狙いがあります。

我々のミッションが「働くをもっと楽しく、創造的に」なのですが、この機能もミッションに紐づいて開発しています。

Q.既存のプロジェクトやチーム体制等についてお聞かせください。

ウェブデザインを考える

まず開発本部という組織があり、その下にフロントエンド開発部・モバイルアプリケーション開発部・サーバサイド開発部が存在します。技術的に縦割りの部署構成です。

プロジェクトが始まると、それぞれの部署から何名かずつ招集されてプロジェクトがスタートします。

基本的にはチームごと・部署ごとといった技術的に閉じた中で保守運用などを回していく形ですね。

会社として統一した方針はないのですが、全てのチームが大抵2週間に1回のスプリントをずっと回しています。

  1. スプリントプランニングミーティング:2週間で何をやるのか決める
  2. 2週間後にベロシティチャートを確認:どれくらい消化できたか振り返る

この流れをほとんどのチームが実施しています。

またプロジェクトの仕様や目的などはAtlassian社のConfluenceを使ってPRDというドキュメントにまとめてあり、誰でも閲覧できるようにしています。

Q.御社で活躍されているエンジニアの働き方をお聞かせください。

弊社は中途採用をメインにしていますので即戦力になる方が集まりますが、裏を返せばベテランしか来ないということです。

昨年は新しい取り組みとしてインターンシップ制度を導入してみました。思いの外好評でして、そこから新卒の方数名に内定が出せました。

インターンシップも含めた新卒採用も少しずつ増やしていくために、実務経験がない方も活躍できる環境を整えていくことが今の課題です。

また、働き方でいうと新型コロナウイルスの影響でリモートワークが広がりつつありますが、弊社では以前からリモートワークが可能でした。

弊社は東京や大阪にオフィスを構えているのですが、採用当初からオフィスではなくフルリモートで働いている方もいます。

具体的な地域としては鹿児島・広島・山口・愛知など、様々ですね。

フルリモート以外でも、場合によっては一時的な在宅勤務が可能です。

例えばお子さんの保育園の送迎があるとか、家にいて荷物を受け取りたいとか、こうした理由でもマネージャーの許可があれば在宅勤務ができます。

現在私がマネージャーを務めるフロントエンド開発部の中にもフルリモートの方がいます。

基本的に業務はご自宅で行い、お子さんがいることもあって時間を調整しながらお仕事をされています。

フルリモート勤務であってもきちんとパフォーマンスが発揮できる環境が、弊社にはあると思っています。

Q.社風や福利厚生、変わった制度等があればお聞かせください。

デスク周り

弊社には「一歩先の働き方支援制度」という制度があります。

大まかにいえばリモートワークの環境を整えるための物品、働き方を向上させるための物品の購入を補助しますよ、という制度です。

例えば以下の製品が対象となっています。

  • iPhoneやAndroidなどのスマートフォン
  • ディスプレイやPC
  • マウスやキーボードといった周辺機器
  • 椅子や机
  • Wifiルーター 等

一つの製品につき購入金額の50%、5万円を上限に支給することになっていて、年間上限額は15万円です。

実は私も最近、制度を利用してiPhone SE2を購入しました。

また、以下の3つの制度も特徴的かもしれません。

  • 出産立ち会い制度
  • ゴーホーム制度
  • バースデー制度

バースデー制度は、パートナーや自分の誕生日にちょっと良い食事に行けるよう会社が食事代を補助するものです。3か月に1度くらいの頻度で会社公式の飲み会が開かれるのですが、この制度を利用するには、パートナーを連れてきて紹介することが必要です。

領収書さえあれば年に1回まで利用できて、1回につき1万4000円が支給されます。

帰省費用を補助するゴーホーム制度や、パートナーの出産に立ち会うために、産前4週間、産後8週間は在宅勤務が可能になる出産立ち会い制度もそうですが、どれも「家族」を大事にしようというメッセージが込められた制度です。

パートナーや家族にどんな会社で働いているのか知ってもらい、Chatworkのファンになってもらう。

どんな会社でどんな仕事をしているのかが分かれば、パートナーは安心して気持ちよく仕事に送り出せますよね。

紹介したこれらの制度は家族との関係を大切にしながら働くための制度です。

Q.御社にマッチするエンジニアの特徴を教えてください。

考える男性

技術どうこうというよりは、ユーザーにどんなメリットがあるかという部分を中心に考えられる方が、弊社にマッチするエンジニアですね。

「技術」は何かを実現するためのツール・手段でしかありません。

まず目的が何なのかを把握して、そのために何ができるのかをしっかり考える。ユーザー目線を持つことが重要だと思います。

Q.最後に、フリーランスの方との付き合い方等をお聞かせください。

マネージャーと社員が握手を交わす

部署によっては業務委託を含めフリーランスの方にもご活躍いただいていますが、正社員と特に何も変わらないんじゃないかと思っています。

とにかくやることが膨大にあるので、採用計画としてもこれからどんどん人を増やしていく予定です。

その中で足りない部分を補える方、協力していただける方がいれば働き方を問わず採用していきたいので、ご縁があればぜひ一緒に働ければと思っています。