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働き方改革がなぜ今必要なのか?この本質を理解している人はまだまだ少ないのが実情です。我が国は「働き方改革」を早急に実現しなくてはならない大きな理由があります。それは年金受給年齢の引き上げに端を発した超高齢化社会の訪れであり、一言でいうのであれば長寿社会への影響です。

それだけではなく、消費税増税、政策金利の引き上げ、親の介護費や子供の養育費負担なども考えると現役世代はより長く働ける環境を得る事が非常に大切になります。

内閣府の調査によると、日本人の平均寿命は2050年に男性が83.55歳に、女性はとうとう大台を超えて90.29歳になります。また今生を受けた子供達の平均寿命は100歳を超え、私たち現役世代も90歳をゆうに超える長寿化がもう目の前に迫ってきています。
これまでのような65歳で現役を引退し余生は年金で生きていくというのは非常に難しいです。また高齢化社会をこれからの現役世代だけで支えるのも困難です。65歳でリタイアして残りの10年くらいの余生をゆっくり楽しんで死ぬというライフプランはもう現実的な話ではないのです。
政府や企業も70歳、75歳、80歳と出来る限り長く働き続けられる環境を整えようとしています。
そうでもしない限り長寿自体が貧困のリスクも伴い高齢者も現役世代も多くの人が疲弊してしまいます。
65歳から100歳まで35年もの年月がありますので、元気で働ける高齢者ほど働く事で人生を有意義に過ごすべきなのです。
こうした背景から老若男女問わずに、時間に関係なく、正規、非正規の垣根を越えてスムーズに仕事を探す事が出来る新しいインフラが必要とされます。
これこそが「働き方改革」を実行する真の理由なのです。

超高齢化社会では今より一層、ギグ・エコノミーが機能するようになる。プラットフォームやシェアリングエコノミーの需要はますます高まっていきます。マッチングに関する技術もAI化などで、ますます精度の高いものになっていくに違いありません。今はまだ中間業者が入ってくるような情報もいずれ全ての情報がプラットフォームを介するようになり、企業と個人がダイレクトにつながるようになるはずです。

自分のスキル、望む職場環境や報酬・条件などを入力するだけで、働きたい時に働きたいだけ働けるようになる。これこそ未来の理想の働き方といえるでしょう。そして、その未来の理想的な働き方を最初に手にするのは、デジタルトランスフォーメーションによって労働人口の半数以上を占めるであろうITエンジニアやクリエイターといったIT人材なのです。

IT人材の働き方改革がすべての産業のロールモデルとなり全職種に広がっていきます。
働き方改革はまずはIT人材領域から成功させる事が全ての始まりなのです。

私達の理念やビジョン、そしてミッションの先にあるものこそ「働き方改革の成功」なのです。